当サイトの記事は編集部が関西弁の一般的な使われ方を調べて独自に執筆しています。意味や使い方は地域・世代によって違うことがあります。
鬼ごっこの前に「この子ごまめな」と言われているのを聞いて、『ごまめって、おせちの小魚のこと?』と不思議に思ったことはありませんか。
結論から言うと、関西弁の「ごまめ」は、子どもの遊びで年下や小さい子を特別扱いすることです。この記事を読めば、ごまめの意味と使い方、地域ごとの呼び方、おせちのごまめとの違いまで分かります。
関西弁の「ごまめ」とは?意味と使われ方
関西弁の「ごまめ」は、子どもの遊びで、年下や小さい子をルール上特別扱いすること(またはその子)を指す言葉です。鬼ごっこで捕まっても鬼にならない、といった扱いがよく知られています。
ごまめは、大阪など関西の広い地域で、子どもどうしの遊びの中で使われてきた言葉です。年の離れた子が一緒に遊ぶ時に、小さい子が楽しめるようにする工夫なんです。
例えば、こんな言い方をします。
- 「この子ごまめな」(=この子は特別扱いね)
- 「ごまめやから、タッチされても鬼にならへんで」(=特別扱いだから、タッチされても鬼にならないよ)
- 「弟もごまめで入れたって」(=弟も特別扱いで仲間に入れてあげて)
『仲間はずれにされているってこと?』と心配した方もいるかもしれません。実は反対で、ごまめは小さい子を遊びに入れてあげるための言葉なんです。
ごまめになった子はどう扱われる?
ごまめの扱いは、遊びや仲間うちのルールで決まります。よくあるのは、次のような特別ルールです。
| 遊び | ごまめのよくある扱い | 例文 |
|---|---|---|
| 鬼ごっこ | タッチされても鬼にならない | 「ごまめやから鬼ならへんで」(=特別扱いだから鬼にならないよ) |
| かくれんぼ | 見つかっても鬼にならない | 「見つかってもごまめはセーフな」(=見つかっても特別扱いの子はセーフね) |
| ドッジボール | 当たってもアウトにならない | 「ごまめは当たってもええねん」(=特別扱いの子は当たっても大丈夫なんだ) |
| 缶けり | 捕まっても助け出してもらえる | 「ごまめは捕まえへんとこ」(=特別扱いの子は捕まえないでおこう) |
どこまで特別扱いするかは、その場の子どもたちで決めることが多いです。地域や仲間によってもルールは変わるので、表は一例として見てみてください。

ごまめの語源ははっきりしない
『なぜごまめと呼ぶの?』と気になる方もいるでしょう。ただ、遊びのごまめがどこから来た言葉なのかは、はっきり分かっていません。
方言の語源は、いくつかの説が言われるだけで決まらないことがよくあります。ごまめも、意味と使い方を覚えておけば十分な言葉だと考えておきましょう。
ごまめを決める時の流れ
ごまめは、遊びを始める前にみんなで決めることが多いです。よくある流れを並べてみますね。
- 小さい子が「入れて」と声をかける
- 年上の子が「ごまめでええ?」と聞く
- みんなで特別ルールを決める
- 「ほな、始めよか」で遊び出す
誰をごまめにするかは、年齢だけでなく、その日の顔ぶれでも変わります。同い年でも、遊びに慣れていない子をごまめにすることもあるんです。
- 「今日初めてやから、ごまめでええよ」(=今日が初めてだから、特別扱いでいいよ)
- 「もう大きいし、ごまめなしでいこか」(=もう大きいから、特別扱いなしでいこうか)
ごまめの使い方と例文
- 年下の子が遊びに入る時
- 遊びのルールを決める時
- 小さい子が鬼になって泣きそうな時
- 年上の子が下の子を守る時
ごまめは、遊びが始まる前のルール決めでよく使われます。場面ごとの例文を見てみましょう。
遊びに入れる時の例文
- 「妹まだ小さいから、ごまめで入れてええ?」(=妹はまだ小さいから、特別扱いで入れていい?)
- 「ほな、あの子はごまめな」(=それじゃあ、あの子は特別扱いね)
- 「ごまめやったら一緒に遊べるやん」(=特別扱いなら一緒に遊べるじゃない)
遊んでいる最中の例文
- 「あかんあかん、その子ごまめやで」(=だめだめ、その子は特別扱いだよ)
- 「ごまめタッチしてもノーカウントな」(=特別扱いの子にタッチしても数えないよ)
- 「ごまめ、こっち来たら安全やで」(=特別扱いの子は、こっちに来たら安全だよ)
『ごまめの子は退屈しないの?』と思う方もいるでしょう。ごまめの子も一緒に走り回れるので、年上の子と遊べること自体を楽しんでいることが多いんです。
会話の中ではこんな感じ
「なあ、ぼくも入れて」(=ねえ、ぼくも入れて)
「ええよ、ほなごまめな」(=いいよ、それじゃあ特別扱いね)
こんなふうに、年上の子が小さい子を受け入れる時の返事として使われます。「入れて」と言われてすぐ「ごまめな」と返せるのは、ふだんからこの言葉が遊びの中にあるからでしょう。
短いひと言で、「入っていいよ、でも無理はさせないよ」という気づかいまで伝わるのがごまめのいいところですね。
もう一つ、ルールをめぐるやりとりも見てみましょう。
「タッチしたで、次おまえ鬼な」(=タッチしたよ、次はおまえが鬼ね)
「ちゃうちゃう、ごまめは鬼ならへんねん」(=違う違う、特別扱いの子は鬼にならないんだ)
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地域によってはごまめを別の言葉で呼ぶ
小さい子を特別扱いするルールは、関西に限らずいろいろな地域にあります。呼び方は地域によって違い、「おみそ」「みそっかす」「あぶらむし」などと言うところもあります。
『ごまめって全国共通じゃないの?』と思った方もいるはずです。実は、同じような扱いを別の言葉で呼ぶ地域があるんです。
| 呼び方 | よく聞かれる地域の目安 | メモ |
|---|---|---|
| ごまめ | 大阪など関西の広い地域 | この記事の主役の言い方 |
| おみそ | 地域による | 同じく特別扱いの子を指す |
| みそっかす | 地域による | 少しからかう響きになることも |
| あぶらむし | 地域による | 同じ仕組みを指す呼び方 |
どの地域でどの言葉を使うかは、はっきり線を引けるものではありません。同じ地域の中でも、学校や仲間によって呼び方が違うこともあります。
また、関西の中でも、ごまめという言葉を使わずに育った人もいます。『うちの方では言わんかった』という声があっても、不思議なことではないんです。
呼び名が違っても気持ちは同じ
呼び方は違っても、小さい子を仲間に入れたいという気持ちは同じです。関西以外の出身の人と話す時は、「関西ではごまめって言うねん」と紹介すると、話が盛り上がるかもしれませんね。
- 「こっちではごまめって言うねんけど、そっちは?」(=こっちではごまめと言うんだけど、そっちは?)
- 「おみそって言うの?初めて聞いたわ」(=おみそと言うの?初めて聞いたよ)
関西弁がどの地域で話されているかは、関西弁とは?特徴と使われる地域で紹介しています。
年上の子にとってのごまめ
ごまめは、年上の子が下の子を気にかけるきっかけにもなります。「ごまめやから守ったらなあかん」と、自然に面倒を見る子もいますよね。
- 「ごまめの子、こっちおいで」(=特別扱いの子、こっちにおいで)
- 「ごまめは追いかけたらあかんで」(=特別扱いの子は追いかけたらだめだよ)
こうしたやりとりを通して、小さい子も年上の子も一緒に楽しめる遊びになっていくんです。
おせちの「ごまめ」とは別の言葉
おせち料理の「ごまめ」は、小さな魚を甘辛く煮た「田作り」のことです。遊びで使うごまめとは別の言葉として考えておきましょう。
ごまめと聞いて、お正月の料理を思い浮かべる方も多いですよね。音は同じですが、意味はまったく違います。
- 子どもの遊びの言葉
- 年下の子を特別扱いすること
- 「この子ごまめな」と使う
- お正月料理の名前
- 小魚を煮た田作りのこと
- 「ごまめ作ったで」と使う
会話の中では、遊びの話か料理の話かで見分けられます。鬼ごっこやかくれんぼの話をしている時のごまめは、ほぼ間違いなく特別扱いの意味ですよ。
子どもの遊びの言葉は大人になると使わない
ごまめは、子どもの頃によく使って、大人になるとあまり使わなくなる言葉です。関西の大人に聞くと、『懐かしい』と感じる方も多いのではないでしょうか。
ただ、親になって子どもと遊ぶ時に、また使うようになることもあります。言葉が世代を越えて受け継がれていくのは、ちょっといいなと思える話ですね。
- 「下の子はごまめにしたってな」(=下の子は特別扱いにしてあげてね)
- 「昔、ようごまめにしてもろたわ」(=昔、よく特別扱いにしてもらったよ)
関西以外の人が「ごまめ」を使う時の注意
ごまめを知らない人に「その子ごまめね」と言うと、意味が伝わらないことがあります。初めて使う時は「小さい子だから特別ルールね」と言い添えると安心です。
ごまめは、関西以外ではあまり知られていない言葉です。子どもどうしでも、親どうしでも、意味が伝わらないことがあるんです。
また、地域によっては別の呼び方が当たり前になっています。相手の地域の言い方を否定せず、「そっちではそう言うんやね」と受け止めるのがいちばんですよ。
| 場面 | 使いやすさ | ひと工夫の例 |
|---|---|---|
| 関西の子どもどうしの遊び | 使いやすい | そのまま「ごまめな」 |
| 関西以外の子どもと遊ぶ時 | 伝わらないことがある | 「特別ルール」と説明する |
| 親どうしの会話 | 相手による | 「関西の言い方で」と添える |
| 本人が嫌がっている時 | 避けた方が無難 | 普通に仲間として入れる |
関西以外の人が使うならこんな言い方
関西以外の人がごまめを使ってみたい時は、意味を添えて言うのがいちばんです。子どもにも大人にも伝わりやすくなりますよ。
- 「この子はごまめね、関西の言い方で特別ルールのこと」(=この子は特別扱いね)
- 「ごまめやから、鬼にはならへんよ」(=特別扱いだから、鬼にはならないよ)
- 「関西ではこういうのをごまめって言うんやって」(=関西ではこういうのをごまめと言うんだって)
関西出身の家族や友達がいるなら、一緒に遊ぶ時に使ってみるのもおすすめです。『そうそう、それ』と笑ってもらえると、ちょっとうれしくなりますよね。
本人の気持ちも大事にしよう
ごまめは小さい子への気づかいの言葉ですが、本人が『特別扱いはいやだ』と思うこともあります。少し大きくなってきたら、普通のルールで遊びたいと言い出す子もいるんです。
そんな時は、無理にごまめにしなくて大丈夫です。本人の気持ちに合わせてルールを変えられるのも、子どもの遊びのいいところですね。
ほかの関西弁の言葉は、関西弁一覧で紹介しています。仲間はずれを表す言葉もあるので、関西弁の「はみご」の意味と読み比べると、ごまめのやさしさがよく分かりますよ。遊びの場面でよく聞く「ちゃうちゃう」も、「ちゃうちゃう」の意味でくわしく紹介しています。
よくある質問
関西弁の「ごまめ」とはどういう意味ですか?
子どもの遊びで、年下や小さい子をルール上特別扱いすること、またはその子を指す言葉です。鬼ごっこで捕まっても鬼にならない、といった扱いがよく知られています。
ごまめは悪口ですか?
基本的には悪口ではありません。小さい子を遊びに入れてあげるための言葉です。ただ、本人が特別扱いを嫌がる時は無理に使わない方がよいでしょう。
ごまめは関西以外でも通じますか?
通じないことが多いです。地域によっては同じ扱いを「おみそ」「みそっかす」「あぶらむし」などと呼ぶこともあります。
おせちの「ごまめ」と関係はありますか?
おせちのごまめは小魚を煮た田作りのことで、遊びのごまめとは別の言葉として考えておくのがよいでしょう。
ごまめのルールは決まっていますか?
決まったルールはありません。鬼にならない、アウトにならないなど、その場の子どもたちで決めることが多いです。
ごまめの語源は何ですか?
遊びのごまめがどこから来た言葉なのかは、はっきり分かっていません。意味と使い方を知っておけば十分です。
まとめ
- 関西弁の「ごまめ」は、子どもの遊びで小さい子を特別扱いすること
- 鬼ごっこで鬼にならない、ドッジボールでアウトにならないなどの扱いがある
- 地域によっては「おみそ」「みそっかす」「あぶらむし」などと呼ぶ
- おせちの「ごまめ(田作り)」とは別の言葉
- 関西以外の人には「特別ルール」と言い添えると伝わりやすい
- 本人が嫌がる時は、無理に特別扱いしなくてよい





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