関西弁の「シュッとしてる」の意味|褒め言葉としての使い方

関西弁のシュッとしてるの意味を表すアイキャッチ

当サイトの記事は編集部が関西弁の一般的な使われ方を調べて独自に執筆しています。意味や使い方は地域・世代によって違うことがあります。

関西の人に「シュッとしてはるなあ」と言われて、『これって褒められてるの?』と少し戸惑ったことはありませんか。

結論から言うと、関西弁の「シュッとしてる」は、すらっとして洗練されている、かっこいいという意味の褒め言葉です。この記事を読めば、意味の幅と使い方、ほかの褒め言葉との違いまで分かります。

目次

関西弁の「シュッとしてる」とは?意味をひと言で

先に結論

「シュッとしてる」は、すらっとしていて、あか抜けていて、かっこいい様子を表す関西弁の褒め言葉です。見た目の細さだけでなく、全体の雰囲気がスマートなことを言います。

大阪など関西の広い地域で、人の見た目や雰囲気を褒める時によく使われます。標準語に一語で置きかえるのが少し難しい言葉なんです。

あえて言いかえるなら「スマート」「スタイリッシュ」「すらっとしている」あたりが近いでしょう。ただ、どれか一つだけだと少し足りない感じがしますよね。

例えば、こんな言い方をします。

  • 「あの人シュッとしてはるな」(=あの人はすらっとしてかっこいいね)
  • 「スーツ着たらシュッとして見えるやん」(=スーツを着るとスマートに見えるじゃない)
  • 「今日の髪型シュッとしてんな」(=今日の髪型、あか抜けてるね)

『細い人のことだけを言うの?』と思った方もいるはずです。実は体型よりも、身なりや立ち姿が整っていて、さっぱりした印象があるかどうかが大事なんです。

「シュッ」の音から来た言葉

「シュッ」は、細くまっすぐなものが素早く動く時の音を表す言葉です。その感じを人や物の見た目に当てはめた言い方だと考えると、イメージしやすいでしょう。

もたついたところがなく、線がすっきりしている。そんな印象を、音のひと言で伝えているんですね。

シュッとしてるの意味と言いかえの早見図

「シュッとしてる」が表す3つのニュアンス

「シュッとしてる」に含まれやすい印象
  • 体の線がすらっとしている
  • 服や髪がすっきり整っている
  • 立ち姿や動きがきびきびしている
  • 全体の雰囲気があか抜けている

「シュッとしてる」は、場面によって少しずつ指すところが変わります。代表的な3つを見てみましょう。

ニュアンス近い標準語例文
見た目がすらっとしているスタイルがいい・細身「背高うてシュッとしてるなあ」(=背が高くてすらっとしているね)
身なりがあか抜けているおしゃれ・スマート「その服シュッとしてええやん」(=その服、スマートでいいじゃない)
雰囲気がきりっとしているかっこいい・きりっとした「仕事してる時シュッとしてはるわ」(=仕事をしている時はきりっとしていらっしゃる)

どれも「かっこいい」に近い意味ですが、派手さよりも「すっきり感」に重みがあるのが特徴です。ギラギラしたかっこよさには、あまり使わないんです。

顔立ちに使うこともある

「シュッとした顔」と言う時は、輪郭がすっきりした、整った顔立ちを指すことが多いです。目鼻立ちがはっきりしていて、さわやかな印象の時によく使われます。

  • 「シュッとした顔してはるなあ」(=すっきりした顔立ちをしていらっしゃるね)
  • 「横顔がシュッとしてるわ」(=横顔がすっきりして整っているね)

人以外にも使える

「シュッとしてる」は、人だけでなく物やお店にも使えます。デザインがすっきりしていて、洗練されている物を褒める時です。

  • 「このお店、シュッとしてておしゃれやな」(=このお店、すっきりしていておしゃれだね)
  • 「新しい車、シュッとしてかっこええやん」(=新しい車、スマートでかっこいいじゃない)
  • 「そのペン、シュッとしてて使いやすそう」(=そのペン、すっきりしていて使いやすそう)

「シュッとした」「シュッとして」など形の変え方

「シュッとしてる」は、文の中で形を変えて使えます。よく出てくる形を並べておきますね。

形使い方例文
シュッとしてる今の様子を言う「あの人シュッとしてるな」(=あの人、スマートだね)
シュッとしてはる敬意を込めて言う「お父さんシュッとしてはるわ」(=お父さん、きりっとしていらっしゃるね)
シュッとした前から後への変化「最近シュッとしたなあ」(=最近すらっとしたね)
シュッとした〇〇名詞の前に付ける「シュッとしたお兄さん」(=スマートなお兄さん)
シュッとして見える見た目の印象「黒着たらシュッとして見えるで」(=黒を着るとすっきり見えるよ)
シュッとしい軽くすすめる「背中伸ばしてシュッとしい」(=背筋を伸ばしてきりっとしなさい)

最後の「シュッとしい」は、親が子どもに姿勢を直してほしい時などに出てくる言い方です。叱るというより「ちゃんとしてね」くらいの軽い調子なんです。

  • 「写真撮るで、シュッとしときや」(=写真を撮るよ、きりっとしておいてね)
  • 「面接やねんからシュッとして行き」(=面接なんだから、きちんとして行きなさい)

反対の意味の言葉は?

『シュッとしてるの反対は何て言うの?』と気になる方もいるでしょう。決まった反対語があるわけではありませんが、関西では「もっさい」「もっさりしてる」がよく対になって使われます。

「もっさい」は、あか抜けない、野暮ったいという意味です。ただ、人に向けると悪口になりやすいので、自分のことを笑って言う時くらいにしておくと安心ですよ。

  • 「今日の服、なんかもっさいなあ」(=今日の服、なんだか野暮ったいなあ)
  • 「髪切ってシュッとしたかってん」(=髪を切ってすっきりしたかったんだ)

「シュッとしてる」の使い方と例文

関西では、男女どちらにも使える褒め言葉です。相手との関係や場面ごとに例文を見てみましょう。

自然に褒めるコツ
  1. 相手の見た目や服装で、すっきりした点を見つける
  2. 「シュッとしてるな」とさらっと言う
  3. 「その服似合うてるわ」のようにひと言足す

友達や家族に言う時

  • 「今日シュッとしてるやん、どっか行くん?」(=今日はかっこいいね、どこか行くの?)
  • 「痩せた?なんかシュッとしたなあ」(=痩せた?なんだかすらっとしたね)
  • 「髪切ったらシュッとしたやん」(=髪を切ったらあか抜けたじゃない)

目上の人や人づてに褒める時

目上の人には「〜はる」を付けると、やわらかい敬意が加わります。本人がいないところで褒める時にもよく使われます。

  • 「部長、今日もシュッとしてはりますね」(=部長、今日もスマートですね)
  • 「あの先生シュッとしてはって素敵やわ」(=あの先生はきりっとしていて素敵だね)

会話の中ではこんな感じ

「新しいメガネにしてん」(=新しいメガネにしたんだ)

「ええやん、なんかシュッとして見えるわ」(=いいじゃない、なんだかスマートに見えるよ)

こんなふうに、相手の小さな変化に気づいた時のひと言として出てきます。大げさに褒めるより自然に聞こえるので、言われた方もうれしいですよね。

もう一つ、照れ隠しで返すやりとりも見てみましょう。

「自分シュッとしてるなあ」(=あなた、かっこいいね)

「そんなことないて、褒めてもなんも出えへんで」(=そんなことないよ、褒めても何も出ないよ)

関西では、褒められた時に冗談で返すのもよくある流れです。言われた側も、軽く笑って受け止めてみてください。

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ほかの関西弁の褒め言葉とどう違う?

『関西弁の褒め言葉って、ほかに何があるの?』と気になる方も多いですよね。よく聞く言い方と並べて、違いを見てみましょう。

言い方意味どんな時に使う?
シュッとしてるすらっとしてかっこいい見た目や雰囲気がスマートな時
ええ感じいい感じ服・料理・仕上がりなど幅広く
めっちゃええやんとてもいいね気軽に強く褒めたい時
かっこええかっこいい見た目や行動がかっこいい時
男前・べっぴんさん顔立ちがいい年配の方が使うことが多い
かしこお利口子どもを褒める時

「シュッとしてる」は、この中でも「見た目のすっきり感」に強く寄った言葉です。中身の良さや性格を褒める時には、あまり使いません。

「シュッとしてる」が合う時
  • スーツ姿がきれいに決まっている
  • 細身の服をすっきり着こなしている
  • 立ち姿がきりっとしている
別の言葉が合う時
  • 料理の味がいい(ええ感じ・うまい)
  • 子どもがお手伝いした(かしこ)
  • 性格がやさしい(ええ人)

「めっちゃ」と組み合わせて「めっちゃシュッとしてる」と言うこともあります。「めっちゃ」については「めっちゃ」は関西弁?意味と語源で紹介しています。

「シュッとしてる」は誰にでも使える?

基本的には相手を選ばない、やさしい褒め言葉です。体型そのものより雰囲気を褒める言葉なので、言われて嫌な気持ちになる人は少ないでしょう。

ただ、体型の話題に敏感な人もいます。「痩せたね」と同じ響きにならないよう、服装や髪型を褒める形で使うと安心ですよ。

関西以外の人が「シュッとしてる」を使う時の注意

よくある失敗

関西以外の人に「シュッとしてるね」と言うと、意味がはっきり伝わらないことがあります。初めての相手には「スマートでかっこいいって意味ね」と添えると、褒め言葉だと分かってもらえます。

「シュッとしてる」は関西以外でも耳にすることが増えた言葉ですが、地域や世代によってはなじみが薄いこともあります。『どういう意味?』と聞き返されても、気にしなくて大丈夫です。

場面使いやすさひと工夫の例
関西出身の友達に使いやすいそのまま「シュッとしてるな」
関西以外の友達に伝わることも多い「スマートって意味」と添える
職場の目上の人に相手による「スマートですね」と標準語で言う方が無難
初対面の人に少し注意見た目に触れる褒め方自体を控えめに

関西以外の人が使うならこんな言い方

関西弁のアクセントに自信がなくても、「シュッと」は音の言葉なので取り入れやすい方です。標準語の文に混ぜても、そこまで不自然にはなりません。

  • 「そのジャケット、シュッとしててかっこいいね」(=そのジャケット、スマートでかっこいいね)
  • 「関西の言い方で、シュッとしてるって感じ」(=関西の言い方でいうと、すらっとしてかっこいい感じ)

褒め言葉は言い方の温度も大事

関西の褒め言葉は、言葉そのものより言い方の軽さで伝わることが多いです。じっと目を見て「シュッとしていますね」と言うより、すれ違いざまに「お、シュッとしてるやん」と言う方が自然に聞こえます。

『なんだか照れくさい』と思う方もいますよね。そんな時は、服や小物を主語にすると気軽に言えますよ。

  • 「その時計シュッとしてるなあ」(=その時計、スマートだね)
  • 「今日の靴、シュッとしてて合うてるやん」(=今日の靴、すっきりしていて似合ってるじゃない)
  • 「シュッとしてるし、それ正解やで」(=スマートだから、それで正解だよ)

関西弁全体の特徴を知りたい方は、関西弁とは?特徴と使われる地域もあわせて読んでみてください。ほかの言葉は関西弁一覧で探せます。

よくある質問

関西弁の「シュッとしてる」はどういう意味ですか?

すらっとしていて、あか抜けていて、かっこいい様子を表す褒め言葉です。見た目の細さだけでなく、身なりや雰囲気がすっきりしていることを指します。

「シュッとしてる」は男性にも女性にも使えますか?

どちらにも使えます。人だけでなく、お店や車、服などのデザインを褒める時にも使われます。

「シュッとしてる」は標準語で何と言いますか?

「スマート」「スタイリッシュ」「すらっとしている」などが近い言い方です。一語で言いかえにくいので、場面に合わせて選ぶと伝わりやすくなります。

関西弁の褒め言葉はほかに何がありますか?

「ええ感じ」「めっちゃええやん」「かっこええ」、子ども向けの「かしこ」などがあります。年配の方は「男前」「べっぴんさん」を使うこともあります。

「シュッとしてる」と言われたらどう返せばいいですか?

「ありがとう」と素直に受け取れば十分です。関西では「褒めてもなんも出えへんで」と冗談で返すこともあります。

「シュッとしてる」の反対の言葉はありますか?

決まった反対語はありませんが、あか抜けないという意味の「もっさい」「もっさりしてる」が対になって使われることがあります。人に向けると悪口になりやすいので、使う場面には気をつけましょう。

まとめ

この記事の要点
  • 「シュッとしてる」は、すらっとしてかっこいいという関西弁の褒め言葉
  • 体型だけでなく、身なりや雰囲気のすっきり感を褒める言葉
  • 人だけでなく、お店や車などの物にも使える
  • 目上の人には「シュッとしてはる」とするとやわらかい
  • 関西以外の人には「スマートって意味」と添えると伝わりやすい
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関西弁ドットコム 編集部

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