当サイトの記事は編集部が関西弁の一般的な使われ方を調べて独自に執筆しています。意味や使い方は地域・世代によって違うことがあります。
関西の人から「はみごにせんといてや」と言われて、『はみごって何のこと?』と首をかしげた方もいるのではないでしょうか。
結論から言うと、関西弁の「はみご」は「仲間はずれ」という意味の言葉です。この記事を読めば、はみごの意味と使い方、例文、似た言葉との違いまで分かります。
関西弁の「はみご」とは?意味は「仲間はずれ」
関西弁の「はみご」は、仲間はずれ(にされた人)という意味です。「はみごにせんといて」なら「仲間はずれにしないで」という意味になります。
はみごは、大阪など関西の広い地域で耳にする言葉です。グループの輪から一人だけ外れてしまう様子を、短くひと言で表せる言い方なんです。
例えば、こんな使い方をします。
- 「はみごにせんといてや」(=仲間はずれにしないでよ)
- 「なんで自分だけはみごなん?」(=なんで自分だけ仲間はずれなの?)
- 「一人だけはみごになってもうた」(=一人だけ仲間はずれになってしまった)
『そんなに重い言葉なの?』と気になった方もいるはずです。実は、はみごは深刻な場面だけでなく、軽い冗談としてもよく使われます。
「状態」と「人」の両方を指す
はみごは、仲間はずれにされている状態を指すこともあれば、仲間はずれにされた人を指すこともあります。どちらの意味かは、前後の言葉で自然に分かりますよ。
| 使い方 | 例文 | 標準語訳 |
|---|---|---|
| 状態を言う | 「今日はみごやねん」 | 今日は仲間はずれなんだ |
| 人を指す | 「はみごの子がおらんように」 | 仲間はずれの子がいないように |
| 〜にする | 「はみごにしたらあかん」 | 仲間はずれにしたらだめ |
| 〜にされる | 「はみごにされた」 | 仲間はずれにされた |
はみごをふだん使うかどうかは、地域や世代、家庭によって違います。関西の人でも「言わない」「別の言い方をする」という方もいるので、使い方の一つとして知っておきましょう。
「はみご」の語源は「はみ出す」という説
はみごは「はみ出す」から来たという説があります。輪からはみ出してしまった子、というイメージで覚えるとつかみやすいですよ。
はみごの語源には、「はみ出す」の「はみ」に「子」が付いたという説があります。みんなの輪からはみ出してしまった人、という意味合いですね。
ただ、語源ははっきり一つに決まっているわけではありません。「そういう説がある」くらいに受け止めておくのがよいでしょう。
「はみ出す」とのつながりで覚える
標準語の「はみ出す」は、決まった枠や列から外に出てしまうことを言いますよね。はみごも同じように、みんなの輪の外に出てしまった様子を表しています。
- 「線からはみ出す」(=線の外に出る)
- 「列からはみ出す」(=列から外れる)
- 「輪からはみごになる」(=輪から外れて一人になる)
こうして並べると、はみごの意味がすっと入ってきませんか。初めて聞いた言葉でも、「はみ」の音から意味を想像できるのが面白いところです。
漢字で書くことはある?
はみごは、ふだんはひらがなで書かれることが多い言葉です。語源の説に合わせて「はみ子」と書かれるのを見かけることもあります。
『どっちで書けばいいの?』と迷ったら、ひらがなの「はみご」にしておけば十分伝わります。話し言葉なので、文字で書く機会自体はそれほど多くありません。
はみごの使い方と例文
- 遊びや集まりに誘われなかった時
- グループ分けで一人だけ余った時
- 内輪の話についていけない時
- 冗談で「すねたふり」をする時
はみごは、子どもの遊びから大人同士の会話まで、いろいろな場面で使われます。ここでは場面ごとの例文を見ていきましょう。
遊びや集まりで使う例文
- 「昨日の集まり、なんで呼んでくれへんかったん?はみごやん」(=昨日の集まり、なんで呼んでくれなかったの?仲間はずれじゃない)
- 「みんなで行くんやったら、うちもはみごにせんといて」(=みんなで行くなら、わたしも仲間はずれにしないで)
- 「グループ分けで一人はみごになってしもた」(=グループ分けで一人だけあぶれてしまった)
冗談で使う例文
関西では、はみごを本気の訴えではなく、冗談まじりに言うこともよくあります。笑いながら言えば、場をなごませるひと言になるんです。
- 「え、みんなおそろいなん?自分だけはみごやんか」(=え、みんなおそろいなの?自分だけ仲間はずれじゃない)
- 「その話、知らんねんけど。はみごにされてる?」(=その話、知らないんだけど。仲間はずれにされてる?)
- 「お菓子、うちの分もある?はみごちゃうよな」(=お菓子、わたしの分もある?仲間はずれじゃないよね)
会話の中ではこんな感じ
「今度の休み、みんなで出かけるらしいで」(=今度の休み、みんなで出かけるらしいよ)
「え、聞いてへん。はみごにせんといてや」(=え、聞いてない。仲間はずれにしないでよ)
こんなふうに、すねたふりをしながら「自分も入れて」と伝える時にもよく出てきます。
もう一つ、言われた側が返す例も見ておきましょう。
「はみごちゃうって。今から誘うとこやってん」(=仲間はずれじゃないって。今から誘うところだったんだ)
大人同士で使う例文
はみごは子どもの言葉と思われがちですが、大人同士の会話でもよく使われます。職場の休憩時間や友達との連絡のやりとりなど、気軽な場面で出てくることが多いですよ。
- 「ランチ、みんなで行ってたん?はみごやわ」(=お昼ごはん、みんなで行ってたの?仲間はずれだな)
- 「その連絡、うちには来てへんで。はみごかいな」(=その連絡、わたしには来てないよ。仲間はずれかな)
- 「次の飲み会は、はみごにせんとってな」(=次の飲み会は、仲間はずれにしないでね)
「〜かいな」は「〜かな」に近い関西弁の言い方です。少しとぼけた響きになるので、冗談のトーンにぴったりなんです。
「はみご」と言われた時の返し方
逆に、自分が「はみごやん」と言われた時はどう返せばいいのでしょうか。多くの場合は冗談なので、深刻に受け止めすぎなくて大丈夫です。
| 言われた言葉 | 返し方の例 | 標準語訳 |
|---|---|---|
| 「はみごやん」 | 「ちゃうちゃう、忘れてただけや」 | 違う違う、忘れていただけだよ |
| 「はみごにされた」 | 「ごめんな、次は一番に誘うわ」 | ごめんね、次は一番に誘うよ |
| 「うちだけはみご?」 | 「そんなわけないやん」 | そんなわけないじゃない |
「ちゃう」は「違う」、「やん」は「〜じゃない」という意味の関西弁です。笑って返せば、それだけで会話がまるく収まりますよ。
子どもに声をかける時の言い方
はみごは、大人が子どもに「仲良くしようね」と声をかける時にも使われます。叱るというより、やさしく気づかせる言い方が多いですよ。
- 「はみごにしたらあかんよ、みんなで遊び」(=仲間はずれにしたらだめだよ、みんなで遊びなさい)
- 「一人はみごになってる子、おらへん?」(=一人で仲間はずれになっている子、いない?)
- 「入れてあげたら、もっとおもろなるで」(=入れてあげたら、もっと楽しくなるよ)
自分の文も関西弁にしてみたい方は、変換ツールで試してみてください。
関西弁ドットコム
標準語を入れるだけ|関西弁変換ツール
いつもの文章を入れると、関西弁風の言い回しに変換します。例文づくりや、関西弁の雰囲気をつかむのにどうぞ。
無料関西弁変換ツールを使う※変換は端末内で完結し、入力した文章は送信されません。
「はみご」と「ハブる」「仲間はずれ」の違い
- 関西を中心に使われる
- 外れた状態や人を指す名詞
- 冗談でも使いやすい
- 全国の若い世代を中心に使う
- 「外す」という動作を言う動詞
- 言い方によってはきつく響く
はみごと意味が近い言葉に「ハブる」があります。どちらも「仲間はずれにする」に関わる言葉ですが、形と使い方が少し違うんです。
はみごは「はみごにする」「はみごになる」のように使う名詞です。一方のハブるは、「ハブられた」のように動詞として使います。
| 言葉 | 品詞 | 例文 |
|---|---|---|
| はみご | 名詞 | 「はみごにせんといて」(=仲間はずれにしないで) |
| ハブる | 動詞 | 「ハブられた」(=仲間はずれにされた) |
| 仲間はずれ | 名詞(標準語) | 「仲間はずれにしないで」 |
| のけ者 | 名詞(標準語) | 「のけ者にされた」 |

「仲間はずれ」を関西弁で言うと
『仲間はずれって関西弁でどう言うの?』と聞かれたら、はみごが代表的な答えになります。言い方によって、少しずつ印象が変わりますよ。
- 「はみごにせんといて」(=仲間はずれにしないで)
- 「なんでうちだけ入れてくれへんの?」(=なんでわたしだけ入れてくれないの?)
- 「仲間に入れてえな」(=仲間に入れてよ)
「〜てえな」は「〜してよ」とお願いする関西弁の言い方です。はみごという言葉を使わなくても、こうした語尾で気持ちは十分伝わります。
関西以外の人が「はみご」を使う時の注意
はみごを知らない人に使うと、意味が伝わらず聞き返されることがあります。また、本当に誰かが仲間はずれになっている場面で軽く口にすると、相手を傷つけることもあるので気をつけましょう。
はみごは、関西の外ではあまり知られていない言葉です。関西以外の人に言うと『何のこと?』と思われることがあります。
また、言葉の中身は「仲間はずれ」なので、使う場面には気づかいが必要です。笑い話として言えるのは、みんなが冗談だと分かっている時だけと考えておきましょう。
| 場面 | 使いやすさ | ひと工夫の例 |
|---|---|---|
| 親しい友達との冗談 | 使いやすい | 笑いながら「はみごやん」 |
| 関西の人との会話 | 相手による | 軽いトーンで言う |
| 関西以外の人に | 伝わらないことがある | 「仲間はずれ」と言い換える |
| 本当に困っている人がいる時 | 避けた方が無難 | まず話を聞く |
文字で送る時は少し気をつけたい
はみごを連絡アプリなどの文字で送る時は、声のトーンが伝わらない分、本気の不満に見えてしまうことがあります。『冗談のつもりだったのに』とならないよう、ひと工夫しておきましょう。
- 「はみごやん(笑)」のように笑いの記号を添える
- 「次は誘ってな」と前向きなひと言を続ける
- 相手が忙しそうな時は、無理に言わない
顔を見ながら話す時と、文字だけの時では受け取られ方が変わります。軽い言葉ほど、送る前にもう一度読み返してみてください。
使ってみるならこの一言から
関西の友達との会話で使ってみたい方は、自分のことを冗談で言う形から始めるのがおすすめです。相手を責める響きが出にくく、場も明るくなりますよ。
- 「え、自分だけはみご?」(=え、自分だけ仲間はずれ?)
- 「はみごにせんといてや」(=仲間はずれにしないでよ)
- 「次はうちも入れてな」(=次はわたしも入れてね)
イントネーションまで完ぺきにまねしなくても大丈夫です。言葉の意味を知っておくだけで、関西の人との会話がぐっと楽しくなります。
ほかの関西弁もあわせて覚えたい方へ
関西には、はみごのように一言で気持ちを表せる言葉がたくさんあります。例えば、順番が入れ違いになることを言うテレコや、「とても」を表すめっちゃも、日常でよく耳にしますよね。
関西弁の全体像を知りたい方は関西弁とは?特徴と使われる地域を、ほかの言葉をまとめて見たい方は関西弁一覧をあわせて読んでみてください。
よくある質問
関西弁の「はみご」とはどういう意味ですか?
「仲間はずれ」という意味です。「はみごにせんといて」なら「仲間はずれにしないで」という意味になります。
はみごの語源は何ですか?
「はみ出す」の「はみ」に「子」が付いたという説があります。ただ、語源は一つに決まっているわけではありません。
はみごとハブるの違いは何ですか?
はみごは「はみごにする」のように使う名詞で、ハブるは「ハブられた」のように使う動詞です。意味はどちらも仲間はずれに関わる言葉です。
仲間はずれを関西弁で言うと何ですか?
代表的なのが「はみご」です。「仲間に入れてえな」のように、語尾で気持ちを伝える言い方もあります。
はみごはきつい言葉ですか?
冗談として軽く使われることも多い言葉です。ただ、本当に誰かが仲間はずれになっている場面では、相手を傷つけないよう使い方に気をつけましょう。
はみごは子どもだけが使う言葉ですか?
子どもの遊びでよく聞く言葉ですが、大人同士の会話でも冗談まじりに使われます。「ランチ、はみごやわ」のように、気軽な場面で出てくることが多いです。
関西の人はみんな「はみご」を使いますか?
そうとは限りません。地域や世代、家庭によって使うかどうかが違い、関西の人でも別の言い方をする方がいます。
まとめ
- 関西弁の「はみご」は「仲間はずれ(にされた人)」という意味
- 「はみ出す」から来たという説がある
- 「はみごにせんといて」「はみごになった」の形でよく使われる
- ハブるは動詞、はみごは名詞という違いがある
- 冗談でも使うが、本当に困っている人がいる場面では避ける





コメント