当サイトの記事は編集部が関西弁の一般的な使われ方を調べて独自に執筆しています。意味や使い方は地域・世代によって違うことがあります。
関西で道をたずねたら「この道のどんつきを右やで」と言われて、『どんつきってどこのこと?』と立ち止まってしまったことはありませんか。
結論から言うと、関西弁の「どんつき」は「突き当たり」のことです。この記事を読めば、道案内での使い方と、行き止まりとの違いまで分かります。
関西弁の「どんつき」とは?意味をひと言で
「どんつき」は、道や廊下をまっすぐ進んで、それ以上前に進めなくなるところ(突き当たり)を指す関西弁です。「どんつきを右」「どんつきの家」のように、道案内や場所の説明でよく使われます。
大阪など関西の広い地域で、ふだんの道案内に使われる言葉です。年配の方を中心に、今もよく耳にする言い方なんです。
例えば、こんな言い方をします。
- 「この道のどんつきを右に曲がって」(=この道の突き当たりを右に曲がって)
- 「廊下のどんつきがトイレやで」(=廊下の突き当たりがトイレだよ)
- 「商店街抜けたどんつきにあるわ」(=商店街を抜けた突き当たりにあるよ)
『突き当たりって言えばいいのに』と思う方もいるかもしれませんね。ただ、「どんつき」は短くて言いやすく、場所がぱっと思い浮かぶ便利な言葉なんです。
語源は「どんと突き当たる」から?
「どんつき」の語源ははっきりしていません。「どんと突き当たる」の「どん」と「突き」が合わさったという説がよく言われます。
まっすぐ歩いていって、どんとぶつかる場所。そう考えると、言葉のイメージがつかみやすいですよね。

「どんつき」はどんな場所に使う?
- 道をまっすぐ進んだ先のT字路
- 廊下のいちばん奥
- 路地や商店街の端
- 部屋や建物のいちばん奥
「どんつき」は、道だけでなく、建物の中でも使えます。よく使われる場所を表にしてみますね。
| 場所 | どんつきの指すところ | 例文 |
|---|---|---|
| 道 | まっすぐ進んでぶつかるところ | 「どんつきを左行ったら駅や」(=突き当たりを左に行ったら駅だよ) |
| 廊下 | いちばん奥 | 「二階のどんつきの部屋」(=二階の突き当たりの部屋) |
| 路地 | 路地の奥の端 | 「この路地のどんつきに神社あんねん」(=この路地の突き当たりに神社があるんだ) |
| 商店街 | アーケードの端 | 「商店街のどんつきのパン屋さん」(=商店街の突き当たりのパン屋さん) |
| 部屋の中 | 奥の壁ぎわ | 「どんつきの棚に置いといて」(=いちばん奥の棚に置いておいて) |
道の場合は、多くが「そこで右か左に曲がる」場所を指します。T字路のぶつかるところをイメージすると分かりやすいでしょう。
「どんつき」と「行き止まり」の違い
『どんつきって、行き止まりのこと?』と気になる方も多いですよね。似ていますが、使い方には少し違いがあります。
- まっすぐ進んだ先のぶつかるところ
- 左右に曲がれることが多い
- 道案内の目印として使う
- その先に道が続いていないところ
- 引き返すしかないことが多い
- 「通れない」ことを伝える時に使う
「どんつきを右」とは言いますが、「行き止まりを右」とはあまり言いませんよね。どんつきは「曲がる目印」、行き止まりは「通れないこと」に重みがある言葉なんです。
ただ、細い路地の奥など、どんつきがそのまま行き止まりになっている場所もあります。そんな時は「どんつきで行き止まりやで」と言うこともあります。
- 「この路地、どんつきで抜けられへんで」(=この路地は突き当たりで通り抜けられないよ)
- 「どんつき行っても何もないから戻っといで」(=突き当たりまで行っても何もないから戻っておいで)
「どんつき」と「角」の使い分け
道案内では「角(かど)」もよく出てくる言葉です。「角」は道が交わって曲がれる場所全般、「どんつき」はまっすぐ進めなくなる場所、と考えると使い分けやすいでしょう。
- 「一つ目の角を右」(=途中の曲がり角を右に)
- 「どんつきを右」(=これ以上まっすぐ行けない所で右に)
「どんつき」の使い方と例文
- 「この道をまっすぐ行って」と方向を伝える
- 「どんつきを右(左)に曲がって」と目印にする
- 「すぐ見えるわ」と着く場所を添える
ここでは、場面ごとの例文を集めてみます。道案内だけでなく、家の中や職場でも使える言葉です。
道案内で
- 「まっすぐ行って、どんつきを右やで」(=まっすぐ行って、突き当たりを右だよ)
- 「どんつきまで行ったら、もう見えてるわ」(=突き当たりまで行ったら、もう見えているよ)
- 「二つ目のどんつきを左な」(=二つ目の突き当たりを左ね)
家や建物の中で
- 「トイレは廊下のどんつきです」(=トイレは廊下の突き当たりです)
- 「どんつきの部屋、使てええで」(=突き当たりの部屋を使っていいよ)
- 「倉庫のどんつきに段ボールあるから」(=倉庫のいちばん奥に段ボールがあるから)
待ち合わせや買い物で
- 「商店街のどんつきで待っとくわ」(=商店街の突き当たりで待っておくね)
- 「売り場のどんつきにレジあるで」(=売り場のいちばん奥にレジがあるよ)
待ち合わせ場所にどんつきを使うと、相手も「そこまで行けばいい」と分かりやすいんです。目印として便利な言葉ですね。
会話の中ではこんな感じ
「すみません、郵便局ってどっちですか?」(=すみません、郵便局はどちらですか?)
「この道まっすぐ行って、どんつきを左や。すぐ分かるで」(=この道をまっすぐ行って、突き当たりを左だよ。すぐ分かるよ)
道をたずねると、こんなふうに返ってくることがあります。関西の人は道案内が親切だと言われることもありますが、その時に「どんつき」が出てくると、関西らしさを感じますよね。
もう一つ、家の中でのやりとりも見てみましょう。
「掃除機どこにある?」(=掃除機はどこにある?)
「廊下のどんつきの物入れや」(=廊下の突き当たりの物入れだよ)
「どんつき」を使った言い回し
「どんつき」は、ほかの言葉と組み合わせて使うことも多いです。よく聞く形を並べておきますね。
| 言い回し | 意味 | 例文 |
|---|---|---|
| どんつきを右・左 | 突き当たりで曲がる | 「どんつきを右」(=突き当たりを右に) |
| どんつきまで行く | 突き当たりまで進む | 「どんつきまで行ってみ」(=突き当たりまで行ってごらん) |
| どんつきの〇〇 | 突き当たりにある物 | 「どんつきの家」(=突き当たりにある家) |
| どんつきに当たる | 突き当たる | 「まっすぐ行ったらどんつきに当たるわ」(=まっすぐ行けば突き当たるよ) |
「どんつき」で道を教わった時の聞き返し方
『どんつきを右って言われたけど、どこがどんつきか分からない』ということもありますよね。道がゆるやかに曲がっていたり、T字路がいくつもあったりすると、迷いやすいものです。
そんな時は、遠慮せずに聞き返してみてください。関西の人も、道案内では相手が分かることを大事にしています。
- 「どんつきって、一つ目の突き当たりですか?」(=どんつきというのは、最初の突き当たりですか?)
- 「どんつきに何か目印ありますか?」(=突き当たりに何か目印はありますか?)
- 「どんつきまで、どれくらい歩きます?」(=突き当たりまで、どのくらい歩きますか?)
聞き返すと、「どんつきに赤いポストあるわ」のように目印を足してくれることも多いですよ。
道案内で「どんつき」を伝えるコツ
関西の人どうしでも、どんつきが一つとは限りません。伝える側になった時は、次のように言葉を足すと親切です。
- 何個目のどんつきかを言う(「二つ目のどんつき」)
- どんつきにある目印を言う(「コンビニのあるどんつき」)
- 曲がった後に何があるかを言う(「右に曲がったらすぐや」)
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関西の道案内でよく出てくるほかの言葉
『どんつき以外にも、関西の道案内でよく聞く言葉ってあるの?』と思った方もいるでしょう。道案内の会話には、関西弁がたくさん出てきます。
| 関西弁 | 標準語 | 例文 |
|---|---|---|
| どんつき | 突き当たり | 「どんつきを右」(=突き当たりを右) |
| まっすぐ行って | まっすぐ行って | 「ここまっすぐ行って」(=ここをまっすぐ行って) |
| すぐそこや | すぐそこだよ | 「駅はすぐそこやで」(=駅はすぐそこだよ) |
| ちゃうちゃう | 違う違う | 「ちゃうちゃう、そっちやない」(=違う違う、そっちじゃない) |
| ほんで | それで | 「ほんで、どんつきを左な」(=それで、突き当たりを左ね) |
「ちゃうちゃう」は、道を間違えそうな時にもよく出てくる言葉です。くわしくは「ちゃうちゃう」の意味で紹介しています。
「どんつき」は、碁盤の目のように通りが走る京都の道案内でも、よく耳にする言葉です。関西の中でも、町のつくりや家庭によって使う頻度は違います。
「どんつき」は今も使われている?
「どんつき」は年配の方だけの言葉と思われがちですが、若い世代でも意味は知っている人が多い言葉です。友達どうしで「どんつきの店な」と待ち合わせ場所を決めることもあります。
ただ、ふだんは「突き当たり」と言う人も多いでしょう。家庭や地域で、よく使うかどうかが分かれる言葉だと考えておいてください。
関西以外の人が「どんつき」を使う時の注意
関西以外の人に「どんつきを右」と道案内すると、意味が伝わらず迷わせてしまうことがあります。道案内は相手が困っている場面なので、初めての相手には「突き当たり」と言うのがいちばん親切です。
「どんつき」は、関西以外ではなじみの薄い言葉です。とくに道案内では、言葉が伝わらないと相手が困ってしまうので、使う場面を選びましょう。
| 場面 | 使いやすさ | ひと工夫の例 |
|---|---|---|
| 関西の家族・友達と | 使いやすい | そのまま「どんつきの店な」 |
| 関西以外の友達と | 伝わりにくい | 「どんつき、突き当たりのことね」と添える |
| 道を聞かれた時 | 相手による | 「突き当たり」と言いかえる |
| 仕事の案内や文書 | 避けた方が無難 | 「突き当たり」「最奥」と書く |
関西以外の人が使うならこんな言い方
関西以外の人が使う時は、言葉の説明を添えると会話のきっかけになります。関西出身の人と話す時に「どんつきってこういうこと?」と聞いてみるのも楽しいですよ。
- 「関西だと突き当たりをどんつきって言うんだって」(=関西では突き当たりのことをどんつきと言うらしい)
- 「どんつきを右、で合ってる?」(=突き当たりを右で合っている?)
標準語での言いかえ方
「どんつき」を標準語に言いかえる時は、場所によって合う言葉が変わります。迷った時の目安にしてみてください。
| どんつきの場所 | 標準語の言いかえ |
|---|---|
| 道の先 | 突き当たり |
| 廊下や建物の中 | いちばん奥・突き当たり |
| 商店街や路地 | 端・奥 |
| 文書や案内板 | 突き当たり・最奥 |
関西弁がどんな地域で話されているかは、関西弁とは?特徴と使われる地域で紹介しています。ほかの言葉は関西弁一覧で探してみてください。
よくある質問
関西弁の「どんつき」はどういう意味ですか?
道や廊下の突き当たりのことです。「この道のどんつきを右」のように、道案内や場所の説明でよく使われます。
「どんつき」と「行き止まり」は同じですか?
似ていますが少し違います。どんつきは「ぶつかって左右に曲がるところ」、行き止まりは「その先に道がないところ」に重みがあります。
「どんつき」の語源は何ですか?
はっきりしていませんが、「どんと突き当たる」から来たという説がよく言われます。
「どんつき」は道以外にも使えますか?
使えます。廊下のいちばん奥、商店街の端、部屋や倉庫の奥など、まっすぐ進んだ先の端を指す時に使われます。
関西以外の人に道案内する時も「どんつき」でいいですか?
伝わらないことがあるので、「突き当たり」と言いかえる方が親切です。関西の人どうしなら、そのまま使っても問題ありません。
「どんつき」は若い人も使いますか?
年配の方がよく使う言葉ですが、若い世代でも意味は知っている人が多いです。ただ、ふだんは「突き当たり」と言う人もいて、家庭や地域で使うかどうかが分かれます。
「どんつきを右」と言われて分からない時はどうすればいいですか?
「一つ目の突き当たりですか?」「目印はありますか?」と聞き返してみてください。目印を足して教えてくれることが多いです。
まとめ
- 関西弁の「どんつき」は、道や廊下の突き当たりのこと
- 「どんつきを右」のように、道案内の目印としてよく使う
- 行き止まりと違い、左右に曲がれる場所を指すことが多い
- 語源は「どんと突き当たる」からという説がある
- 関西以外の人への道案内では「突き当たり」と言う方が親切





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