当サイトの記事は編集部が関西弁の一般的な使われ方を調べて独自に執筆しています。意味や使い方は地域・世代によって違うことがあります。
「チャウチャウちゃうん?」「ちゃうちゃう、チャウチャウちゃう」という関西弁の言葉遊びを聞いて、『何回ちゃうって言ってるの?』と頭がこんがらがったことはありませんか。
結論から言うと、関西弁の「ちゃう」は「違う」のことで、犬種のチャウチャウと音が重なるのを楽しむ言葉遊びなんです。この記事を読めば、ちゃうちゃうの意味と、言葉遊びの読み解き方まで分かります。
関西弁の「ちゃうちゃう」とは?意味をひと言で
関西弁の「ちゃう」は「違う」という意味で、「ちゃうちゃう」は「違う違う」と強く打ち消す言い方です。犬種の「チャウチャウ」とは、音が同じなだけで意味は関係ありません。
大阪など関西の広い地域で、ふだんの会話によく出てくる言い方です。「違う」の「が」が落ちて「ちゃう」になった形と考えられています。
例えば、こんな言い方をします。
- 「ちゃうちゃう、そっちやない」(=違う違う、そっちじゃない)
- 「それ、ちゃうで」(=それ、違うよ)
- 「ちゃうねん、聞いて」(=違うんだよ、聞いて)
『ちゃうって、否定するだけの言葉なの?』と思った方もいるでしょう。実は「ちゃうねん」は、否定というより「ちょっと聞いて」と話を始める合図のように使われることもあるんです。
「ちゃうねん」は話を始める合図にも
「ちゃうねん」は、関西の会話でとてもよく聞く言い方です。相手の言ったことを打ち消すだけでなく、自分の話を始める前置きとしても使われます。
- 「ちゃうねん、今日な、駅でな」(=あのね、今日ね、駅でね)
- 「ちゃうねん、遅れたんには理由があって」(=違うんだ、遅れたのには理由があって)
- 「いや、ちゃうねん、聞いてや」(=いや、そうじゃなくて、聞いてよ)
一つめの例は、否定する相手がいないのに「ちゃうねん」から話し始めています。標準語の「あのね」「聞いて」に近い使い方なんです。
『何も否定してないのに、なんでちゃうねんって言うの?』と不思議に思う方もいるでしょう。これは、相手の思っている流れをいったん止めて、自分の話に注目してもらうための言葉だと考えると分かりやすいですよ。
「ちゃう」の形の変え方
「ちゃう」は、後ろに付く言葉によっていろいろな形になります。よく使う形をまとめておきますね。
| 形 | 意味 | 例文 |
|---|---|---|
| ちゃう | 違う | 「それちゃう」(=それは違う) |
| ちゃうちゃう | 違う違う | 「ちゃうちゃう、逆や」(=違う違う、逆だよ) |
| ちゃうん? | 違うの? | 「これちゃうん?」(=これじゃないの?) |
| ちゃうか | 違うか・〜じゃないか | 「雨降るんちゃうか」(=雨が降るんじゃないか) |
| ちゃうねん | 違うんだ | 「ちゃうねん、わざとやないねん」(=違うんだ、わざとじゃないんだ) |
| ちゃうやん | 違うじゃない | 「言うてたんとちゃうやん」(=言っていたのと違うじゃない) |
| ちゃいます | 違います(丁寧) | 「それはちゃいますね」(=それは違いますね) |
「〜んちゃう?」は、「〜じゃない?」と軽く推しはかる言い方です。
否定ではないので、この形が言葉遊びのややこしさを生んでいるんですね。

「チャウチャウちゃうちゃう」の言葉遊びを読み解く
- カタカナのチャウチャウは犬の種類
- ひらがなのちゃうは「違う」
- 「ちゃうん?」は「違うの?」「〜じゃないの?」
- 語尾の上げ下げで質問か答えかが変わる
『結局どれが犬で、どれが否定なの?』と思いますよね。有名なやりとりを、1つずつ分けて見てみましょう。
| 関西弁 | 標準語 |
|---|---|
| 「あれ、チャウチャウちゃう?」 | あれ、チャウチャウじゃない? |
| 「ちゃうちゃう、チャウチャウちゃうで」 | 違う違う、チャウチャウじゃないよ |
| 「チャウチャウちゃうん?」 | チャウチャウじゃないの? |
| 「ちゃうちゃう、チャウチャウちゃうんちゃう?」 | 違う違う、チャウチャウじゃないんじゃない? |
最初の「チャウチャウちゃう?」は「チャウチャウじゃない?」と相手にたずねる言い方です。
そこに「ちゃうちゃう(違う違う)」と打ち消しが重なるので、聞いている方は混乱してしまうんです。
会話の中ではこんな感じ
「なあ、あの犬チャウチャウちゃう?」(=ねえ、あの犬はチャウチャウじゃない?)
「ちゃうちゃう、あれチャウチャウちゃうで」(=違う違う、あれはチャウチャウじゃないよ)
「え、チャウチャウちゃうん?」(=え、チャウチャウじゃないの?)
文字で読むと分かりにくいですが、声に出すと上げ下げで意味が伝わります。関西の人どうしでも、わざとややこしく言って笑い合う定番のネタなんです。
語尾の上げ下げで意味が変わる
この言葉遊びでは、語尾を上げるか下げるかがとても大事です。上げれば質問、下げれば言い切りになります。
- 「チャウチャウちゃう?」(語尾を上げる=チャウチャウじゃない?)
- 「チャウチャウちゃう」(語尾を下げる=チャウチャウじゃない)
関西弁のイントネーションの基本は関西弁のイントネーションの特徴で紹介しています。言葉遊びを上手に言いたい方は、あわせて読んでみてください。
早口言葉として楽しむ「チャウチャウ」
- まずはゆっくり、区切って言ってみる
- 「チャウチャウ」と「ちゃう」の切れ目を意識する
- 慣れたら少しずつ速くする
- 最後に語尾の上げ下げをつける
「チャウチャウちゃうちゃう」は、関西弁の早口言葉としても知られています。同じ音が続くので、速く言おうとすると舌がもつれやすいんです。
『関西の人はすらすら言えるの?』と思う方もいるはずです。ただ、関西の人でも速く言うと噛んでしまうことがあるので、笑いながら挑戦するのがいちばん楽しい遊び方ですよ。
| 段階 | 言ってみる文 | 標準語 |
|---|---|---|
| やさしい | 「ちゃうちゃう」 | 違う違う |
| ふつう | 「チャウチャウちゃう?」 | チャウチャウじゃない? |
| むずかしい | 「ちゃうちゃう、チャウチャウちゃうで」 | 違う違う、チャウチャウじゃないよ |
| とてもむずかしい | 「チャウチャウちゃうんちゃうん?」 | チャウチャウじゃないんじゃないの? |
うまく言うためのコツ
速く言えない一番の理由は、「チャウチャウ」と「ちゃう」の切れ目が分からなくなることです。最初は、犬の名前のところだけ少しゆっくり言うと、ぐっと言いやすくなります。
- 犬の「チャウチャウ」は一つのかたまりとして言う
- 「ちゃう」は短く軽く言う
- 文の終わりの「?」だけ、はっきり語尾を上げる
慣れてきたら、二人で質問役と答え役に分かれて言い合ってみてください。会話の形にすると、意味も自然に頭に入ってきますよ。
ほかの関西弁の早口言葉は、関西弁の早口言葉で紹介しています。家族や友達と言い合ってみると、盛り上がりますよ。
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「ちゃうちゃう」のふだんの使い方と例文
言葉遊びの印象が強いですが、「ちゃうちゃう」はふだんの会話でもよく使われます。場面ごとに例文を見てみましょう。
相手の間違いを正す時
- 「ちゃうちゃう、駅は反対側やで」(=違う違う、駅は反対側だよ)
- 「ちゃうちゃう、それ私のやない」(=違う違う、それは私のじゃない)
- 「ちゃうちゃう、集合は十時やで」(=違う違う、集合は十時だよ)
- 「ちゃうちゃう、その道ちゃう、一本手前や」(=違う違う、その道じゃない、一本手前だよ)
道案内で「ちゃうちゃう」と言われた時は、「どっちですか?」とすぐ聞き返してみてください。たいていは、正しい方向を指さしながら教えてくれますよ。
誤解をとく時
「ちゃうちゃう」は、相手が勘違いしている時に、あわてて打ち消す言い方としてもよく出てきます。手をひらひら振りながら言う人も多いですよね。
- 「ちゃうちゃう、怒ってへんよ」(=違う違う、怒ってないよ)
- 「ちゃうちゃう、そういう意味ちゃうねん」(=違う違う、そういう意味じゃないんだ)
遠慮する時
ほめられた時やお礼を言われた時に、照れ隠しで「ちゃうちゃう」と言うこともあります。
- 「ちゃうちゃう、たまたまやって」(=いやいや、たまたまだよ)
- 「ちゃうちゃう、こっちこそありがとう」(=いやいや、こちらこそありがとう)
- 「ちゃうちゃう、そんな大したもんちゃうで」(=いやいや、そんな大したものじゃないよ)
この使い方は、標準語の「いやいや」に近い響きです。強い否定ではなく、やわらかく受け流すひと言なんですね。
- 相手の間違いをはっきり正す
- 「違う違う」に近い
- 「ちゃうちゃう、逆や」と言う
- 照れ隠しや遠慮で使う
- 「いやいや」に近い
- 「ちゃうちゃう、たまたまや」と言う
「ちゃうちゃう」と標準語の「違う違う」の温度の違い
標準語で「違う違う」と言うと、少しきっぱりした響きになりますよね。関西弁の「ちゃうちゃう」は、音がやわらかいぶん、強く否定しても角が立ちにくい言い方です。
| 言い方 | 響き | 合う場面 |
|---|---|---|
| ちゃうちゃう | 軽い・やわらかい | 友達や家族の会話 |
| ちゃいますよ | やわらかく丁寧 | 少し改まった会話 |
| 違う違う | きっぱり | 標準語の会話 |
| そうではなくて | 丁寧で落ち着いた | 仕事やお客さまとの会話 |
関西の人が「ちゃうちゃう」と言う時は、責めているのではなく「そこ、ちょっとずれてるで」と教えてくれていることがほとんどです。言われても、気にせず受け止めて大丈夫ですよ。
関西以外の人が「ちゃうちゃう」を使う時の注意
「ちゃうちゃう」は関西以外でも知られていますが、アクセントが標準語のままだと、ぎこちなく聞こえることがあります。関西の人の前でわざと使う時は、からかっているように受け取られないよう、楽しむ気持ちで言うのがおすすめです。
「ちゃうちゃう」は、テレビなどで耳にする機会が多く、関西以外でも意味が通じやすい言葉です。ただ、ふだんの会話で急に使うと、相手が少し驚くこともあるでしょう。
| 場面 | 使いやすさ | ひと工夫の例 |
|---|---|---|
| 関西出身の友達と | 使いやすい | 言葉遊びも一緒に楽しむ |
| 関西以外の友達と | 通じやすい | 冗談の場面で使う |
| 職場の会話 | 相手による | 「違いますね」と言う方が無難 |
| 目上の人・お客さまに | 避けた方が無難 | 「そうではなくて」と言いかえる |
言葉遊びは相手と一緒に楽しむ
チャウチャウの言葉遊びは、関西の人が自分たちでも楽しんでいるネタです。関西以外の人が挑戦する時は、『うまく言えるかな』と一緒に笑える空気で言ってみてください。
関西の人に「どうやって言うの?」と教わるのも楽しいですよ。教える方もうれしくなって、本場の上げ下げを聞かせてくれるかもしれません。
関西弁全体の特徴は関西弁とは?特徴と使われる地域で紹介しています。ほかの言葉は関西弁一覧で探してみてください。
よくある質問
関西弁の「ちゃうちゃう」はどういう意味ですか?
「違う違う」という意味です。「ちゃう」は「違う」の関西弁で、2回重ねると強く打ち消す言い方になります。
「チャウチャウちゃうちゃう」はどういう意味ですか?
犬種のチャウチャウと、「違う」の意味の「ちゃう」を重ねた言葉遊びです。「違う違う、チャウチャウじゃない」という意味になります。
犬のチャウチャウと関西弁の「ちゃう」は関係ありますか?
関係ありません。音がたまたま同じなので、それを面白がった言葉遊びとして知られています。
「ちゃうん?」と「ちゃう」はどう違いますか?
「ちゃうん?」は「違うの?」「〜じゃないの?」とたずねる言い方です。「ちゃう」は言い切りで「違う」「〜じゃない」という意味になります。
「ちゃうねん」はどんな時に使いますか?
「違うんだ」と打ち消す時のほか、「ちょっと聞いて」と話を切り出す時にも使われます。否定の気持ちが弱いことも多い言い方です。
「チャウチャウちゃうちゃう」は早口言葉ですか?
関西弁の早口言葉として楽しまれることがあります。同じ音が続くので、速く言うと関西の人でも噛むことがあります。
「ちゃう」の丁寧な言い方はありますか?
「ちゃいます」と言います。「それはちゃいますね」のように使うと、やわらかく丁寧な響きになります。
まとめ
- 関西弁の「ちゃう」は「違う」、「ちゃうちゃう」は「違う違う」
- 犬種のチャウチャウとは音が同じなだけで、意味の関係はない
- 「チャウチャウちゃうちゃう」は、音の重なりを楽しむ言葉遊び
- 語尾を上げれば質問、下げれば言い切りになる
- 早口言葉として、家族や友達と楽しむこともできる





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