難しい関西弁一覧|関西人以外には分かりにくい言葉と意味

難しい関西弁一覧を紹介する記事のアイキャッチ

当サイトの記事は編集部が関西弁の一般的な使われ方を調べて独自に執筆しています。意味や使い方は地域・世代によって違うことがあります。

関西の人の会話を聞いていて、知らない言葉が続いてまったく意味が取れなかったことはありませんか。「めっちゃ」や「ほんま」は分かっても、ちょっと踏み込んだ言葉になると急にむずいと感じますよね。

結論から言うと、難しい関西弁は「標準語に似た言葉が無い動作・様子の言葉」と「年配の方が使う古い言い方」に集中しているんです。

この記事では、難しい関西弁を一覧と例文で紹介し、意味の見当をつけるコツまで分かるようにしています。

目次

難しい関西弁ランキングTOP10

先に結論

難しさの差は、標準語から意味を推測できるかどうかで決まります。音を聞いても何も思い浮かばない言葉ほど、関西人以外には分かりにくいんです。

まずお断りしておくと、このランキングは検索数や調査の結果ではありません。編集部の目安(標準語からの推測しにくさ・誤解されやすさ)で並べたものです。

順位関西弁意味難しい理由
1ずつない苦しい・つらい古風で、関西でも年配の方中心
2はつる削る/ピンハネする意味が二つあり、どちらも推測しにくい
3いこる炭火がおこる使う場面そのものが少ない
4けつわる途中で投げ出す字面から意味が想像しにくい
5ほたえるふざけて騒ぐ標準語に似た音の言葉が無い
6せんど何度も・長いこと「先度」などと誤解されやすい
7しれてるたかが知れている「知れてる」と別の意味に取られる
8めげる物が壊れる標準語の「めげる(落ち込む)」と違う
9いがむゆがむ音が似ていても気づきにくい
10なんしかとにかくつなぎ言葉なので聞き流してしまう

『ずつないなんて、関西に住んでても聞いたことない』という方もいるかもしれません。それくらい、世代や地域で使う・使わないの差が大きい言葉なんです。

意味や使い方は地域・世代・家庭でかなり違うので、ここで挙げた意味は目安として見てみてください。

難しい関西弁ランキング上位の言葉と意味をまとめた図解

難しい関西弁は3つの段階で考える

関西弁の難しさは、だいたい次の3段階に分けられます。自分がどこでつまずいているか分かると、覚え方も変わってきますよ。

段階どんな言葉?例
推測できる標準語と音が近いぬくい(暖かい)・どんつき(突き当たり)
取り違える標準語と同じ音で意味が違うめげる(壊れる)・しれてる(たかが知れている)
想像できない標準語に似た言葉が無いずつない・はつる・いこる

ランキングの上位は、ほとんどが3つめの「想像できない」言葉です。一方で、実際の会話で困りやすいのは2つめの「取り違える」言葉なんです。

関西弁の言葉を五十音で探したい方は、関西弁一覧もあわせてどうぞ。

難しい関西弁一覧|動作を表す言葉

先に結論

動作の言葉は、関西弁の中でも難しい言葉が多い分野です。毎日の暮らしで使うのに、標準語に同じ音の言葉が無いからなんです。

関西弁の難しい言葉を聞いた時、動作の言葉は前後の流れから意味を推測しやすいのが救いです。手元で何をしているかを見ながら聞いてみてください。

関西弁意味例文(標準語訳)
はつる削る/ピンハネする「壁の角、ちょっとはつっといて」(=壁の角を少し削っておいて)
いこる炭火がおこる「炭、ええ感じにいこってきたで」(=炭がいい感じにおこってきたよ)
けつわる途中で投げ出す「今さらけつわったらあかん」(=今さら投げ出したらだめだよ)
ほたえるふざけて騒ぐ「家の中でほたえなや」(=家の中で騒がないで)
いがむゆがむ「この棚いがんでへん?」(=この棚ゆがんでない?)
ねぶるなめる「指ねぶったらあかんで」(=指をなめたらだめだよ)
ひよる怖気づく「本番前にひよってもうた」(=本番前に怖気づいてしまった)
しがむ噛む・しゃぶる「スルメずっとしがんでる」(=スルメをずっと噛んでる)

「はつる」は意味が二つある

「はつる」には「削る」と「ピンハネする(上前をはねる)」の二つの意味があります。工事や大工仕事の場面なら「削る」、お金の話なら「ピンハネ」と考えると分かりやすいです。

お金の意味で使うと、人を悪く言う響きになることもあります。冗談のつもりでも、使う相手は選んでおきましょう。

「いこる」は場面ごと覚える

「いこる」は、炭火がおこって赤くなることです。バーベキューや七輪の場面でしか出てこないので、関西の人でも若い世代は使わないことが多いと言われます。

「ほたえる」「ねぶる」は子どもに向けて

「ほたえる」は「ふざけて騒ぐ」、「ねぶる」は「なめる」です。どちらも、親が子どもに注意する時によく出てくる言葉です。

  • 「ほたえんと、はよ寝なさい」(=騒いでないで、早く寝なさい)

「ひよる」は若い世代も使う

「ひよる」は「怖気づく」「弱気になる」の意味です。動作の言葉の中では比較的新しい場面でも使われ、若い世代の会話でも耳にすることがあります。

  • 「告白する前にひよってしもた」(=告白する前に怖気づいてしまった)

関西以外でも使う人がいるので、難しい関西弁の中では通じやすい方と言えます。

『ほたえるって、何かを訴えてるの?』と思った方もいるはずです。音のイメージと意味がまったく結びつかないのが、難しい関西弁らしいところですね。

補足

「けつわる」は少し品のない響きもあるので、目上の人との会話では使わない方が無難です。関西の人同士でも、くだけた場面で使う言葉です。

もっと多くの動作の言葉は、関西弁の動作の言葉一覧にまとめています。

様子や気持ちを表す、意味が取りにくい関西弁

先に結論

様子の言葉は、標準語と同じ音なのに意味が違うものが混じっているのが難しいところです。「めげる」「しれてる」のように、知っている言葉ほど意味を取り違えやすいんです。

ここでは、関西弁の難しい言葉の中でも、様子や気持ちを表すものを集めました。

関西弁意味例文(標準語訳)
ずつない苦しい・つらい「食べすぎてずつないわ」(=食べすぎて苦しいよ)
せんど何度も・長いこと「せんど言うたやろ」(=何度も言ったでしょ)
しれてるたかが知れている「そんなん、しれてるわ」(=そんなの、たかが知れてるよ)
めげる物が壊れる「傘めげてしもた」(=傘が壊れてしまった)
もひとついまひとつ「味がもひとつやな」(=味がいまひとつだね)
あんじょううまく・上手に「あんじょうしといてや」(=うまくやっておいてね)
いかついごつい・こわもて「いかつい車やなあ」(=ごつい車だね)
しゃばいしょぼい・ださい「この景品しゃばいなあ」(=この景品しょぼいね)
難儀困ったこと「雨続きで難儀やわ」(=雨続きで困ったよ)

「めげる」は標準語と意味が違う

標準語の「めげる」は「くじける・落ち込む」の意味ですよね。関西では、物が壊れることを「めげる」と言うことがあります。

「自転車めげた」と言われて『自転車が落ち込んだ?』と戸惑う関東の人もいます。物が主語なら「壊れた」の意味だと考えてみてください。

「せんど」と「しれてる」

「せんど」は「何度も」「長いこと」の意味で、「せんど待たされた」のように使います。叱る時の「せんど言うたやろ」は、関西の家庭でよく聞かれる言い方です。

「しれてる」は「たかが知れている」を縮めた言い方です。「大したことない」という意味なので、「知られている」と受け取らないようにしましょう。

「あんじょう」は頼みごとの言葉

「あんじょう」は「うまく」「上手に」の意味です。「あんじょうしといて」は、細かいことは任せるからうまくやっておいてね、という頼み方になります。

「ずつない」「難儀」「もひとつ」は気持ちを表す言葉

「ずつない」は、お腹がいっぱいで苦しい時や、気持ちがつらい時に使う古風な言葉です。「難儀」は標準語にもある言葉ですが、関西では「難儀やなあ(=困ったね)」と、ちょっとした困りごとにも気軽に使います。

  • 「この坂、毎日上るの難儀やわ」(=この坂を毎日上るのは大変だよ)
  • 「新しい店、もひとつやったな」(=新しい店、いまひとつだったね)

「もひとつ」は「もう一つ」と聞こえるので、『もう一個ほしいの?』と受け取られることもあります。お店や料理の感想として出てきたら、「いまひとつ」の意味だと考えてみてください。

「いかつい」「しゃばい」は今どきの会話でも

「いかつい」は「ごつい」「こわもて」、「しゃばい」は「しょぼい」「ださい」の意味です。どちらも、若い世代の会話でもよく使われる言葉です。

「いかつい」は人の見た目に使うと「怖そう」の意味になります。本人の前で言うと気にされることもあるので、車や建物のような物に使う方が無難ですね。

取り違えやすい言葉

「めげる」「しれてる」は、標準語に同じ音の言葉があるため誤解が起きやすい言葉です。物の話なら「壊れる」、量や程度の話なら「大したことない」と考えると、聞き間違いが減ります。

珍しい関西弁|年配の方が使う言葉と難しい敬語

先に結論

珍しい関西弁の多くは、年配の方を中心に使われる古い言い方です。若い関西の人でも意味が分からないことがあるので、難しく感じるのは当然なんです。

関西弁が難しいと言われる理由の一つは、世代によって使う言葉がかなり違うことです。祖父母の世代の言葉は、関西出身の若い人でも聞き慣れないことがあります。

関西弁意味例文(標準語訳)
〜さかい〜だから「雨降るさかい傘持っていき」(=雨が降るから傘を持っていきなさい)
いぬ/いね帰る/帰れ「ほな、もういぬわ」(=じゃあ、もう帰るね)
おまはんあなた(古風)「おまはん、どこ行くねん」(=あなた、どこに行くの)
あてわたし(古風な女性の一人称)「あてはそれでかまへん」(=わたしはそれでかまわない)
おいどお尻(古い言い方)「おいど冷えるで」(=お尻が冷えるよ)
冷コーアイスコーヒー「冷コーひとつ」(=アイスコーヒーをひとつ)
きょうび今日日・近ごろ「きょうびの子はかしこいなあ」(=近ごろの子は賢いね)

「いね」は「帰れ」の意味で、かなり強い言い方です。冗談でも、関西以外の人が使うのは控えておきましょう。

古い大阪商人の言葉は、今はあまり聞かない

「でっせ」「まっせ」「でんがな」「まんねん」は、古い大阪の商人言葉のイメージがある言い方です。テレビなどで関西弁らしい言葉として紹介されることがありますが、今の日常会話ではあまり聞かないと言われます。

  • 「これ、ええ品でっせ」(=これ、いい品ですよ)
  • 「そら、そうでんがな」(=それは、そうですよ)

挨拶の「もうかりまっか」「ぼちぼちでんな」も有名ですが、日常で使う人は多くないと言われます。関西に行ったら誰もがこう話している、というわけではないので覚えておきましょう。

関西弁の敬語が難しいと言われる理由

関西弁の敬語で難しいのが「〜はる」です。「先生が来はる」のように軽い敬意を表しますが、身内や物に使うこともあり、使い分けが分かりにくいんです。

  • 「部長、もう帰らはりました」(=部長はもうお帰りになりました)
  • 「お隣さん、旅行行ってはるねん」(=お隣さんは旅行に行ってるんだ)

標準語の尊敬語ほど堅くなく、親しみを込めて使うこともあります。敬語なのか、ただのていねいな言い方なのか迷ったら、関西弁の敬語で使い方を確かめてみてください。

補足

「〜さかい」は、今の若い世代では「〜から」「〜し」を使う人が多いと言われます。年配の方の会話や、昔ながらの言い回しで耳にする言葉です。

難しい関西弁の文章を読んでみよう

先に結論

一つひとつの言葉が分かっても、文章になると一気に難しくなります。語尾の変化と難しい単語が重なるので、どこで区切るかが分からなくなるんです。

ここでは、難しい言葉を入れた関西弁の文章を、標準語訳と並べてみました。声に出して読んでみると、難しさがよく分かりますよ。

例文1:家での会話

「せんど言うたやろ、使たらなおしときって。ほんで、そこの古い傘はめげてるさかいほかしといて」

(=何度も言ったでしょ、使ったら片付けておきなさいって。それで、そこの古い傘は壊れてるから捨てておいて)

「せんど」「なおす」「めげる」「さかい」「ほかす」と、関西以外の人が引っかかる言葉が五つも入っています。

例文2:疲れた時の一言

「今日はえらかったわ。食べすぎてずつないし、もうはよいぬわ」

(=今日はしんどかったよ。食べすぎて苦しいし、もう早く帰るね)

『えらかったって、何か偉いことしたの?』と思ってしまいそうな一文ですよね。

例文3:頼みごと

「なんしか、あんじょうしといてや。しれてる量やさかい、すぐ済むで」

(=とにかく、うまくやっておいてね。大した量じゃないから、すぐ終わるよ)

例文4:買い物の帰り道

「きょうびの傘はしゃばいなあ。さらで買うたのに、もうめげてもうたわ」

(=近ごろの傘はしょぼいね。新品で買ったのに、もう壊れてしまったよ)

「きょうび」「しゃばい」「さら」「めげる」が並ぶと、関西以外の人にはほとんど暗号のように聞こえるかもしれません。一語ずつ標準語に戻せば、ごく普通の愚痴なんです。

文章のつまずきポイントどう読むか
語尾の「さかい」「〜だから」に置き換える
「なおしとき」「ほかしといて」「〜しておいて」の形に戻す
「えらかった」疲れた話なら「しんどかった」
「なんしか」文頭なら「とにかく」

もっと長い文章や面白い例文は、関西弁の例文集で紹介しています。自分の文を関西弁にしたらどうなるか試したい方は、関西弁変換ツールも使ってみてください。

関西弁ドットコム

標準語を入れるだけ|関西弁変換ツール

いつもの文章を入れると、関西弁風の言い回しに変換します。例文づくりや、関西弁の雰囲気をつかむのにどうぞ。

無料関西弁変換ツールを使う

※変換は端末内で完結し、入力した文章は送信されません。

難しい関西弁の文章を標準語に読み替えるコツをまとめた図解

イントネーションや早口言葉も難しい?使う時の注意

先に結論

関西弁の難しさは単語だけではありません。イントネーションは関西以外の人がまねするのがいちばん難しい部分で、言葉が合っていても不自然に聞こえることがあります。

関西弁のイントネーションが難しいと言われるのは、関西の多くが「京阪式アクセント」で、東京式と高低の付け方の仕組みが違うからです。

たとえば「雨」と「飴」、「箸」と「橋」は、東京と関西で高低が入れ替わる例としてよく挙げられます。細かい高低は地域や人によって違うと言われるので、耳で聞いて覚えるのが近道です。

難しさの種類と練習のしかた

難しさの種類どこが難しい?練習のしかた
単語標準語に似た言葉が無い一覧で意味を覚える
文章語尾と単語が重なって区切れない標準語訳と並べて読む
イントネーション高低の仕組みが東京式と違う関西の人の話し方を聞く
早口言葉語尾の変化と音の伸ばしが続くゆっくり声に出して読む

早口言葉で関西弁の難しさを体験したい方は、関西弁の早口言葉を読んでみてください。イントネーションのルールは関西弁のイントネーションの特徴でくわしく紹介しています。

関西以外の人が難しい関西弁を使う時の注意

難しい関西弁を覚えると、つい使ってみたくなりますよね。ただ、年配の方の言葉や強い言い方は、関西の人にも違和感を持たれることがあります。

使う前に確かめたいこと
  • 相手が関西出身で、親しい間柄か
  • 「いね」「けつわる」のような強い言い方や品のない響きではないか
  • 仕事の場面や目上の人との会話ではないか
  • 関西の言葉をからかうような使い方になっていないか

分からない時の聞き返し方

関西の人と話していて難しい言葉が出てきたら、その言葉だけを繰り返して聞くのがコツです。「ずつないって、どういう意味?」と聞けば、たいていは笑って教えてもらえます。

分かったふりをして相づちを打つと、あとで話がかみ合わなくなることも。聞き返すのは失礼ではないので、気軽に聞いてみてくださいね。

まずは意味を知って、聞き取れるようになることを目標にしてみてください。自分で使うのは、意味の分かりやすい「ほんま」「めっちゃ」あたりからで十分です。

難しい問題で腕試しをしたい方は、関西弁クイズにも挑戦できますよ。

よくある質問

難しい関西弁ランキングは、何をもとにしていますか?

検索数や調査ではなく、編集部の目安(標準語からの推測しにくさ・誤解されやすさ)で並べています。音から意味を想像しにくい言葉ほど上位にしています。

関西弁でいちばん難しい言葉は何ですか?

人によって違いますが、「ずつない(苦しい)」「はつる(削る)」のように古風で標準語に似た言葉が無いものは、関西人以外には特に分かりにくい言葉です。

関西出身でも難しい関西弁が分からないことはありますか?

あります。年配の方の言葉や地域限定の言い方は、関西出身の若い人でも知らないことがあります。地域や世代で使う言葉がかなり違うからです。

関西弁のイントネーションが難しいのはなぜですか?

関西の多くは京阪式アクセントで、東京式と高低の付け方の仕組みが違うからです。語尾だけ関西弁にしても、高低が標準語のままだと不自然に聞こえます。

「でっせ」「まんねん」は今でも使われていますか?

古い大阪の商人言葉のイメージがある言い方で、今の日常会話ではあまり聞かないと言われます。年配の方や、冗談めかした場面で耳にすることがある程度です。

難しい関西弁を覚えるにはどうすればいいですか?

一覧で意味を知り、標準語訳つきの文章で読むのがおすすめです。クイズや変換ツールで遊びながら覚えるのも、続けやすい方法です。

まとめ

この記事の要点
  • ランキングは編集部の目安(推測しにくさ・誤解されやすさ)で並べたもの
  • 難しい関西弁は動作・様子の言葉と、年配の方が使う古い言い方に多い
  • 「めげる」「しれてる」は標準語と同じ音で意味が違うので取り違えやすい
  • 文章になると語尾と単語が重なり、さらに難しく感じる
  • 関西以外の人は、まず意味を知って聞き取れることを目標にするとよい
関西弁ドットコム

関西弁ドットコム 編集部

関西弁の意味・一覧・イントネーション・地域差を、例文と標準語訳つきでやさしく整理している情報サイトです。 公式サイト

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次