当サイトの記事は編集部が関西弁の一般的な使われ方を調べて独自に執筆しています。意味や使い方は地域・世代によって違うことがあります。
関西の人に「それ、またやっとくわ」と言われて、『また?まだ一回もやってないのに…』と首をかしげたことはありませんか。
結論から言うと、関西弁の「また」は「再び」だけでなく、「あとで」「今度」「そのうち」という意味でもよく使われます。この記事を読めば、関西弁のまたの意味と使い方、「またする」の本当のニュアンス、関西以外で使う時のコツまで分かります。
関西弁の「また」の意味は「あとで・今度」
関西弁の「また」は、標準語の「再び」の意味に加えて、「あとで」「今度」「そのうち」という意味でも使われます。一回目のことにも「また」を使うのが特徴です。
標準語の「また」は、「もう一度」「再び」という意味が中心ですよね。「また遊ぼう」は、前にも一緒に遊んだことがある前提の言葉です。
ところが関西では、まだ一度もしていないことにも「また」を付けて話すことがあります。この時の「また」は、「今じゃなくて、あとで」くらいの意味なんです。
例えば、こんな言い方をします。
- 「それ、またするわ」(=それ、あとでするね)
- 「宿題はまたやる」(=宿題はあとでやる)
- 「またその話聞かせてな」(=今度その話を聞かせてね)
『じゃあ関西の人は、「再び」の意味では使わないの?』と思う方もいるはずです。そんなことはなく、「また明日」「また来てな」のように再びの意味でもふつうに使います。
標準語の「また」との違い
標準語と関西弁の「また」を並べてみると、違いが分かりやすくなります。
| 使い方 | 標準語の「また」 | 関西弁の「また」 |
|---|---|---|
| 再び・もう一度 | 使う(「また来ます」) | 使う(「また来てな」) |
| あとで(今日中も含む) | ほとんど使わない | 使う(「またやっとくわ」) |
| 今度・そのうち | 「また今度」の形で使う | 「また」だけでも使う |
| 一回目のことに付ける | 不自然に聞こえる | 自然に使う |
関西弁の「また」は、「時間を少しあとにずらす」という感覚の言葉だと考えると分かりやすいですよ。
「また」と「あとで」はどう使い分ける?
関西でも「あとで」という言葉はふつうに使います。どちらを使うかは人や場面によりますが、「また」の方が少しのんびりした、やわらかい響きになると感じる人もいます。
- 「あとでやるわ」(=あとでやるね。少しはっきりした言い方)
- 「またやるわ」(=あとでやるね。少しゆるい言い方)
同じ「あとで」でも、言葉を変えるだけで温度感が少し変わるのがおもしろいところです。
「またする」は今度じゃない?本当のニュアンス
「またするわ」は、「あとでするね」という素直な意味のこともあれば、「今はしないよ」という含みのこともあります。どちらかは、言い方と場面で変わります。
関西弁の「また」でよく話題になるのが、「またする」のニュアンスです。この言葉には、大きく分けて二つの使われ方があります。
一つは、本当にあとでやるつもりの「また」です。もう一つは、今はやりたくない時にやんわり先延ばしする「また」です。
素直に「あとで」の意味
まずは、言葉どおり「あとでやる」という意味の例です。
- 「洗い物、テレビ見終わったらまたするわ」(=洗い物、テレビを見終わったらするね)
- 「その書類、昼からまた見とくな」(=その書類、午後に見ておくね)
- 「返事はまた夜に送るわ」(=返事は夜に送るね)
「昼から」「夜に」のように、いつやるかが一緒に言われている時は、素直に「あとで」の意味で受け取って大丈夫です。
やんわり先延ばしする「また」
一方で、いつやるかがはっきりしない「また」は、少し事情が違うこともあります。
- 「片付けは、まあ、またやるわ」(=片付けは、まあ、そのうちやるよ)
- 「その店、また行こか」(=その店、いつか行こうか)
この場合、「今はしない」という気持ちがやわらかく込められていることがあります。断るほど強くはないけれど、今すぐ動く気はない、という時の言い方ですね。
『それって結局やらないってこと?』と感じた方もいるかもしれません。ただ、本当に後でやる人も多いので、「また」だけで決めつけないのがポイントです。
- 「昼から」「明日」など時間が一緒に言われているか
- 「まあ」「そのうち」などの言葉が前後にあるか
- 声の調子が明るいか、少しあいまいか
- 頼んだことか、相手が自分からやると言ったことか
「再び」か「あとで」か迷う文の読み方
同じ文でも、前にしたことがあるかどうかで意味が変わることがあります。迷いやすい例を並べてみますね。
| 文 | 前にしたことがある時 | 一度もしていない時 |
|---|---|---|
| 「また電話するわ」 | もう一度電話するね | あとで電話するね |
| 「また読んどくわ」 | 読み返しておくね | あとで読んでおくね |
| 「また食べよか」 | また一緒に食べようか | 今度食べようか |
『どっちか分からない』と思った時は、それまでの話の流れを思い出してみてください。初めての話題なら、関西では「あとで」の意味で言っていることが多いんです。

関西弁の「また」の使い方と例文
関西弁の「また」は、家族や友達との会話、職場の雑談など、くだけた場面で特によく使われます。「あとで」と言い換えて意味が通るかどうかで考えると分かりやすいです。
ここからは、場面ごとの例文を紹介します。標準語訳と一緒に見ると、使い方のイメージがつかみやすいですよ。
家の中での例文
- 「お風呂、またあとで入るわ」(=お風呂、あとで入るね)
- 「洗濯物、またなおしとくわ」(=洗濯物、あとで片付けておくね)
- 「ご飯は、また食べるし置いといて」(=ご飯はあとで食べるから置いておいて)
「なおす」は関西弁で「片付ける」という意味です。気になる方は関西弁の「なおす」の意味もあわせて見てみてください。
友達との会話での例文
- 「また行こな」(=また行こうね/今度行こうね)
- 「またご飯行こうや」(=今度ご飯に行こうよ)
- 「またLINEするわ」(=あとで連絡するね)
友達同士の「また行こな」は、別れ際のあいさつのように使われることも多い言葉です。
職場での例文
職場の雑談や、ちょっとした頼まれごとでも「また」はよく出てきます。
- 「その件、また確認しときます」(=その件、あとで確認しておきます)
- 「資料はまた回しますね」(=資料はあとで回しますね)
- 「打ち合わせの日程、また決めましょか」(=打ち合わせの日程、今度決めましょうか)
職場の「また」は、すぐではないけれど対応はします、という意味で使われることが多いです。期限が気になる時は、その場で「いつごろになりそうですか」と聞いておくと安心ですよ。
会話の中ではこんな感じ
実際のやりとりはこんな雰囲気です。
「ゴミ出し、頼んでええ?」(=ゴミ出し、お願いしていい?)
「うん、またやっとくわ」(=うん、あとでやっておくね)
「ほな、出かける前に頼むで」(=じゃあ、出かける前にお願いね)
このように、頼んだ側が「いつまでに」を添えると、あいまいさがなくなってスムーズです。関西の人同士でも、自然にこういうやりとりをしています。
「またするわ」と言われた時の返し方
関西の人に「またするわ」と言われた時、どう返せばいいか迷う方もいますよね。気持ちよく会話を続けるための返し方を、いくつか紹介します。
- 「ほな、夜までに頼むわ」(=じゃあ、夜までにお願いね)
- 「了解、急がへんで」(=了解、急がなくていいよ)
- 「明日までやったら大丈夫やで」(=明日までなら大丈夫だよ)
急ぎかどうかを一緒に伝えると、「また」の幅がぐっと狭まります。標準語で「夜までにお願いね」と返しても、もちろん通じますよ。
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「また」と一緒に使われる関西弁の言い方
「また」は、関西弁の語尾や別の言葉と組み合わせて使われることが多いです。セットで覚えておくと、会話の意味がぐっと取りやすくなります。
| 関西弁 | 標準語訳 | 使う場面 |
|---|---|---|
| またな | またね | 別れ際のあいさつ |
| ほなまた | じゃあまたね | 別れ際のあいさつ |
| またするわ | あとでするね | 頼まれごとへの返事 |
| また今度な | 今度ね | 誘いをやんわり先延ばし |
| またやっとく | あとでやっておく | 自分から引き受ける時 |
| また言うわ | あとで言うね/また知らせるね | 話の続きを後回しにする時 |
別れ際の「ほなまた」
「ほなまた」は、関西でよく聞く別れ際のあいさつです。「ほな」は「それでは」「じゃあ」という意味の言葉です。
- 「ほなまた明日な」(=じゃあまた明日ね)
- 「ほな、またね」(=それじゃあ、またね)
この「また」は、標準語と同じく「再び会おう」という意味ですね。あいさつの「また」は、関西でも関西以外でも同じように使えます。
お店で聞く「また来てな」
関西のお店では、帰り際に「また来てな」「またおいでや」と声をかけられることがあります。これは「また来てね」という、気持ちのこもったあいさつです。
- 「おおきに、また来てな」(=ありがとう、また来てね)
- 「また寄ってや」(=また寄ってね)
初めて入ったお店でも言われることがありますが、気にしなくて大丈夫です。「また来たいと思ってもらえたらうれしい」という、親しみのこもった言い方ですよ。
関西以外の人が「また」を使う時の注意
関西の人の「またやっとく」を「いつか」と受け取ったり、関西以外の人に「またやる」と言って「前にもやったの?」と思われたりと、すれ違いが起きることがあります。
関西以外の人に「また」を「あとで」の意味で使うと、意味が伝わりにくいことがあります。標準語の感覚では、「また」は二回目以降のことだからです。
逆に、関西の人の「また」を聞いた時も、「いつかやる」なのか「今日中にやる」なのか迷うことがありますよね。仕事など期限が大事な場面では、確認しておくと安心です。
| 場面 | おすすめの伝え方 |
|---|---|
| 関西の家族・友達と | 「またやっとく」でOK |
| 関西以外の友達と | 「あとでやっとくね」 |
| 職場で仕事を受けた時 | 「15時までにやります」のように時間を添える |
| 関西の人に頼んだ時 | 「いつごろになりそう?」と聞く |
『いちいち聞き返すのは失礼かな』と気にする方もいるはずです。でも、「何時ごろになりそう?」と軽く聞くくらいなら、関西の人も気にしないことがほとんどですよ。
関西以外の人が「また」を使ってみるなら
関西の人に向けてなら、「また」をあとでの意味で使っても自然に伝わります。最初は、意味がずれにくい短い言い方から試してみるのがおすすめです。
- 「それ、またやっとくね」(=それ、あとでやっておくね)
- 「続きはまた話そ」(=続きは今度話そう)
逆に、関西以外の人に送るメールで「また対応します」と書くと、二回目の対応だと思われることも。仕事の連絡では「後ほど対応します」と書いておくと安心です。
「また」をどのくらい「あとで」の意味で使うかは、地域・世代・家庭によって違います。関西の人みんなが同じ感覚で使っているわけではありません。
関西弁全体の特徴は関西弁とは?特徴と使われる地域で、ほかの単語は関西弁一覧でまとめて紹介しています。標準語の文を関西弁風にしてみたい時は、関西弁変換ツールも使ってみてください。
よくある質問
関西弁の「また」はどういう意味ですか?
「再び」の意味に加えて、「あとで」「今度」「そのうち」という意味でも使われます。一回目のことにも「またするわ」のように使うのが特徴です。
「またするわ」と言われたら、やらないという意味ですか?
そうとは限りません。「昼からまたするわ」のように時間が添えられていれば、素直に「あとでする」という意味のことが多いです。いつかがはっきりしない時は、先延ばしの含みがあることもあります。
関西の「また行こな」は社交辞令ですか?
本当に行くつもりのことも、別れ際のあいさつとして言うこともあります。具体的に日にちの話が出れば、本気のサインと考えてよいでしょう。
「また今度な」は断りの言葉ですか?
本当に今度のつもりのこともあれば、その場でははっきり決めずに流す時の言い方のこともあります。気になる時は「いつごろ空いてる?」と聞いてみると、相手の気持ちが分かりやすいです。
関西以外の人が「また」をあとでの意味で使ってもいいですか?
関西の人との会話なら問題なく伝わります。関西以外の人には「あとで」と言い換えた方が、すれ違いが起きにくいです。
仕事のメールで「また連絡します」と書いてもいいですか?
「また連絡します」は標準語でもよく使う言い方なので問題ありません。ただ、初めて連絡する相手には「後ほどご連絡します」と書く方が、二回目と取られずに済みます。
関西弁の「また」はどの地域で使われますか?
大阪など関西の広い地域で耳にする使い方です。ただし、どのくらい使うかは地域・世代・家庭によって違います。
まとめ
- 関西弁の「また」は「再び」に加えて「あとで・今度・そのうち」の意味がある
- 一回目のことにも「またするわ」のように使う
- 「またする」は、素直な「あとで」の時も、やんわり先延ばしの時もある
- 時間が添えられているかどうかで本気度が見分けやすい
- 関西以外の人には「あとで」と言い換えると伝わりやすい





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