当サイトの記事は編集部が関西弁の一般的な使われ方を調べて独自に執筆しています。意味や使い方は地域・世代によって違うことがあります。
関西の人に「ちょんぼだけちょうだい」と言われて、『ちょんぼって失敗のことじゃないの?』と首をかしげたことはありませんか。
結論から言うと、「ちょんぼ」には地域によって「少し」という意味があり、全国で使われる「失敗」の意味とは別物として使われています。この記事を読めば、2つの意味の見分け方と使い方が分かります。
関西弁の「ちょんぼ」とは?2つの意味がある
「ちょんぼ」には、①少し・ちょっと(地域によって使う)と、②失敗・うっかりミス(全国で使う)の2つの意味があります。関西弁として話題になるのは、主に①の「少し」の方です。
『同じ言葉なのに意味が全然違うの?』と驚いた方も多いですよね。実は、この2つはたまたま音が同じになった、別の流れの言葉だと考えると分かりやすいんです。
| 意味 | 使われる範囲 | 例文 |
|---|---|---|
| 少し・ちょっと | 関西の一部の地域・家庭 | 「ちょんぼだけちょうだい」(=少しだけちょうだい) |
| 失敗・うっかりミス | 全国 | 「またちょんぼしてもうた」(=また失敗してしまった) |
「少し」の意味は、地域や世代、家庭によって使う・使わないがかなり分かれます。関西の人でも『うちでは言わんかった』という方がいるので、関西全体の共通語というより「使う人もいる言い方」と考えておきましょう。

「少し」のちょんぼはこんな言い方
「少し」の意味のちょんぼは、量がほんのわずかなことを、やわらかく言う時に使われます。子どもとのやりとりや、家族の会話で耳にすることが多い言い方です。
- 「ちょんぼだけちょうだい」(=少しだけちょうだい)
- 「お砂糖ちょんぼ入れといて」(=砂糖を少し入れておいて)
- 「ちょんぼしか残ってへんやん」(=少ししか残ってないじゃない)
「ちょっと」や「ちょびっと」と同じように、「ちょ」の音が小ささを感じさせる言葉です。言われると、なんだかかわいらしい響きがありますよね。
「失敗」のちょんぼは全国の言葉
もう一つの「失敗」の意味は、麻雀の用語から広まったと言われています。麻雀でルール違反をしてしまうことを指す言葉が、ふだんのうっかりミスにも使われるようになったという話です。
こちらは関西弁ではなく、全国で通じる言い方です。年配の方を中心に、仕事のミスなどを軽く言う時に使われます。
- 「書類の日付まちがえて、ちょんぼしてもうた」(=書類の日付を間違えて、失敗してしまった)
- 「それはちょっとしたちょんぼやな」(=それはちょっとしたミスだね)
- 「ゲームで操作ちょんぼしてもうたわ」(=ゲームで操作をミスしてしまったよ)
「ちょんぼ」と言うと、大きな失敗というより「うっかり」の軽さが出ます。自分のミスを笑い話にしたい時に、ちょうどいい言葉なんです。
2つの意味はどう見分ける?
- 「〜だけ」「〜しか」と量の話なら「少し」
- 「〜する」「〜してもうた」と動作なら「失敗」
- 食べ物や調味料の話なら「少し」が多い
- 仕事や作業の話なら「失敗」が多い
『会話の中でどっちの意味か分からなくなりそう』と心配な方もいるでしょう。実際には、前後の言葉を見ればほとんど迷わないんです。
| 見るところ | 「少し」の時 | 「失敗」の時 |
|---|---|---|
| 後ろに付く言葉 | 「だけ」「しか」「ずつ」 | 「する」「した」「してもうた」 |
| 話題 | 食べ物・量・残り | 仕事・作業・ゲーム |
| 例文 | 「ちょんぼずつ分けよか」(=少しずつ分けようか) | 「ちょんぼしてへん?」(=ミスしてない?) |
例えば「ちょんぼしかない」は量の話なので「少ししかない」です。一方で「ちょんぼした」は動作なので「失敗した」と受け取るのが自然ですね。
会話の中ではこんな感じ
「おかず、まだある?」(=おかず、まだある?)
「ちょんぼやったら残ってるで」(=少しなら残ってるよ)
こんなふうに、量をたずねられた時の返事として出てくることがあります。「ちょっと」と言うより、ほんのわずかな感じが伝わりますよね。
もう一つ、失敗の意味のやりとりも見てみましょう。
「あれ、会議室の予約入ってへんで」(=あれ、会議室の予約が入っていないよ)
「うわ、ちょんぼや。すぐ取るわ」(=うわ、ミスした。すぐ予約するよ)
こちらは自分のミスに気づいた時の、ちょっと照れたようなひと言です。深刻な場面ではなく、すぐ取り返せる小さなミスの時に出てきやすい言葉なんです。
迷った時は聞き返して大丈夫
それでも意味が分からない時は、遠慮せずに聞き返してみてください。関西の人も、地域によって使わない言葉だと分かっているので、聞かれて嫌な顔をすることはまずありません。
- 「ちょんぼって、少しってこと?」(=ちょんぼというのは、少しという意味?)
- 「ちょんぼって、失敗した方の意味?」(=失敗という意味の方?)
- 「うちの方では言わへんねん、どういう意味?」(=こちらでは言わないんだ、どういう意味?)
聞き返したことをきっかけに、『うちの方ではこう言う』と方言の話で盛り上がることもありますよ。
「少し」のちょんぼの使い方と例文
- 量がほんのわずかな場面を選ぶ
- 「ちょんぼだけ」「ちょんぼずつ」と量の言葉を添える
- 相手が分からなさそうなら「少しのことね」と言い添える
ここでは「少し」の意味に絞って、場面ごとの例文を集めてみます。家族や親しい人との会話で使うと、自然に聞こえる言葉です。
食べ物や飲み物の量を言う時
- 「ご飯、ちょんぼでええわ」(=ご飯は少しでいいよ)
- 「おしょうゆ、ちょんぼかけて」(=しょうゆを少しかけて)
- 「ジュースちょんぼだけ飲ましたって」(=ジュースを少しだけ飲ませてあげて)
子どもとのやりとりで
小さい子に分けてあげる時や、量を控えてほしい時にも使われます。やわらかい響きなので、子どもにも言いやすいんです。
- 「お菓子、ちょんぼずつな」(=お菓子は少しずつね)
- 「ちょんぼだけやで、もうすぐご飯やから」(=少しだけだよ、もうすぐご飯だから)
- 「ちょんぼ残しといてな」(=少し残しておいてね)
時間や距離に使うこともある
量だけでなく、ほんの少しの時間や距離に使う人もいます。ただ、こちらはさらに使う人が限られるので、聞いた時に分かれば十分です。
- 「ちょんぼ待っててな」(=少し待っててね)
- 「もうちょんぼ右に寄せて」(=もう少し右に寄せて)
「ちょんぼ」が似合う量の目安
『どのくらいの量ならちょんぼと言うの?』と思う方もいますよね。はっきりした決まりはありませんが、「ひとつまみ」「ひと口」くらいの、ごくわずかな量に使われることが多いです。
| 場面 | ちょんぼが似合う量 | 例文 |
|---|---|---|
| 調味料 | ひとつまみ・数滴 | 「塩ちょんぼ振っといて」(=塩を少し振っておいて) |
| ご飯・おかず | ひと口・ふた口 | 「ちょんぼだけよそって」(=少しだけよそって) |
| 飲み物 | コップの底くらい | 「お茶ちょんぼでええよ」(=お茶は少しでいいよ) |
| お菓子 | ひとかけら | 「ちょんぼ分けたるわ」(=少し分けてあげるよ) |
逆に、たくさんある時は「ぎょうさん」と言います。「ちょんぼ」と「ぎょうさん」を並べて覚えておくと、関西の量の言い方がぐっと身近になりますよ。
- 「ぎょうさんあるから、ちょんぼ持って帰り」(=たくさんあるから、少し持って帰りなさい)
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「ちょっと」「ちょびっと」とどう違う?
『ちょっとと何が違うの?』と思った方もいるはずです。意味はどれも「少し」ですが、響きと使われる場面が少しずつ違います。
| 言い方 | 意味 | 使われ方 |
|---|---|---|
| ちょっと | 少し | 全国で一番よく使う |
| ちょびっと | ほんの少し | 全国で使う・くだけた言い方 |
| ちょっとだけ | 少しだけ | 量を控えめにしたい時 |
| ちょんぼ | 少し | 関西の一部の地域・家庭 |
| ちょびっとだけ | ごくわずか | 子どもとの会話などで |
「ちょんぼ」は、この中でもかなり地域色の強い言い方です。関西の人どうしでも通じないことがあるので、ふだんの会話では「ちょっと」と使い分けている人も多いでしょう。
量が少ないことを言う「ちょんぼ」とは反対に、「とても」を表す関西弁には「めっちゃ」「えらい」「ごっつ」があります。「めっちゃ」は「めっちゃ」は関西弁?意味と語源で紹介しています。
「ちょんぼ」の響きがやわらかく聞こえる理由
「ちょんぼ」は、「ちょっと」の「ちょ」に、丸い響きの「ぼ」が続く言葉です。口に出すと短く弾むので、量の少なさがかわいらしく伝わるんですね。
関西では、ほかにも飴を「あめちゃん」と呼ぶなど、身近な物をやわらかく言う習慣があります。「ちょんぼ」も、そうした親しみのある言い方の一つと考えると覚えやすいですよ。
「ちょんぼ」と「失敗」を言い分ける工夫
『少しの意味で言ったのに、失敗と思われたらどうしよう』と気になる方もいますよね。そんな時は、量の言葉をいっしょに添えるのがいちばんの工夫です。
- 「ちょんぼだけ」「ちょんぼずつ」と言う
- 食べ物や量の話題の中で使う
- 仕事の場面では「少し」と言いかえる
関西以外の人が「ちょんぼ」を使う時の注意
関西以外の人に「ちょんぼちょうだい」と言うと、意味が伝わらないことがあります。「失敗」の意味と受け取られることもあるので、初めての相手には「少しってこと」と添えると安心です。
「少し」の意味のちょんぼは、関西の中でも使う人が限られる言葉です。関西以外では、まず「失敗」の意味で受け取られると考えておきましょう。
| 場面 | 使いやすさ | ひと工夫の例 |
|---|---|---|
| 関西の家族・親しい人と | 使いやすい | そのまま「ちょんぼだけ」 |
| 関西以外の友達と | 伝わりにくい | 「関西の言い方で少しのこと」と添える |
| 仕事の場面 | 避けた方が無難 | 「少し」「わずか」と言う |
| ミスの報告 | 軽く聞こえることも | 「申し訳ありません、ミスしました」と言う |
仕事のミスに使う時は軽さに注意
「失敗」の意味のちょんぼは、少しくだけた響きのある言葉です。自分の小さなミスを笑って言う時には合いますが、大きなミスの報告に使うと軽く聞こえてしまうことも。
相手に迷惑をかけた時は、「ちょんぼしました」より「ミスをしてしまいました」とはっきり言う方が、気持ちが伝わりやすいですよ。
- 「すみません、確認が足りませんでした」(=ちょんぼしました、の丁寧な言い方)
- 「ちょんぼや、ごめんな」(=ミスした、ごめんね。親しい人向け)
関西出身の人と話す時の楽しみ方
関西出身の友達がいるなら、『ちょんぼって少しの意味で使う?』と聞いてみるのも楽しいですよ。使う家庭と使わない家庭があるので、答えが人によって違うのがおもしろいところです。
同じ関西でも言葉が違うのは、決して珍しいことではありません。その違いごと楽しむ気持ちで聞いてみてください。
関西弁がどんな地域で話されているかは、関西弁とは?特徴と使われる地域で紹介しています。ほかの言葉は関西弁一覧で探してみてください。
よくある質問
関西弁の「ちょんぼ」はどういう意味ですか?
地域によっては「少し・ちょっと」という意味で使われます。全国では「失敗・うっかりミス」の意味でも使われるので、2つの意味がある言葉です。
「ちょんぼ」は関西ならどこでも通じますか?
「少し」の意味は、地域や世代、家庭によって使う・使わないがかなり分かれます。関西の人でも知らないことがあるので、通じなければ「少し」と言いかえてみてください。
「失敗」の意味のちょんぼはどこから来ましたか?
麻雀の用語から広まったと言われています。ルール違反を指す言葉が、ふだんのうっかりミスにも使われるようになったという話です。
2つの意味はどう見分ければいいですか?
「だけ」「しか」「ずつ」が付いて量の話をしていれば「少し」、「する」「した」と動作になっていれば「失敗」と受け取るのが自然です。
「ちょんぼ」と「ちょっと」は同じ意味ですか?
「少し」という意味では近い言葉です。ただ、「ちょっと」は全国で通じるのに対し、「ちょんぼ」は地域色が強く、使う人が限られます。
「ちょんぼ」を仕事で使っても大丈夫ですか?
「少し」の意味は伝わらないことがあるので、仕事では「少し」と言う方が無難です。「失敗」の意味も軽く聞こえるため、ミスの報告では「ミスをしてしまいました」とはっきり伝えましょう。
「たくさん」は関西弁で何と言いますか?
「ぎょうさん」とよく言います。「ちょんぼ」と反対の量を表す言葉として、あわせて覚えておくと便利です。
まとめ
- 「ちょんぼ」には「少し」と「失敗」の2つの意味がある
- 「少し」の意味は関西の一部の地域・家庭で使われる
- 「失敗」の意味は麻雀用語から広まったと言われ、全国で通じる
- 「だけ」「しか」が付けば少し、「した」が付けば失敗と見分けられる
- 関西以外の人には「少しってこと」と添えると伝わりやすい





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