関西弁の「おとつい」の意味|一昨日・しあさっての言い方

関西弁のおとついの意味を表すアイキャッチ

当サイトの記事は編集部が関西弁の一般的な使われ方を調べて独自に執筆しています。意味や使い方は地域・世代によって違うことがあります。

関西の人が「おとついの晩な」と話し始めた時、『おとつい?おとといのこと?』と一瞬考えてしまった方もいるのではないでしょうか。

結論から言うと、関西弁の「おとつい」は「一昨日(おととい)」のことです。この記事を読めば、おとついの意味と使い方、しあさってなど日にちの言い方、よく一緒に聞く「きょうび」の意味まで分かります。

目次

関西弁の「おとつい」とは?意味は「一昨日」

先に結論

関西弁の「おとつい」は、標準語の「おととい(一昨日)」と同じ意味です。今日から数えて2日前の日を指します。

おとついは、大阪など関西の広い地域で使われる言い方です。年配の方を中心に、日常の会話でよく耳にします。

例えば、こんな言い方をします。

  • 「おとついの晩、雨すごかったな」(=一昨日の夜、雨がすごかったね)
  • 「それ、おとつい言うたやん」(=それ、一昨日言ったじゃない)
  • 「おとついから風邪気味やねん」(=一昨日から風邪気味なんだ)

『おとといを言い間違えているだけでは?』と思った方もいるはずです。実は、おとついは言い間違いではなく、昔からある言い方の一つなんです。

おとついは古い言い方が残ったもの

おとついは、古い日本語の言い方に近い形だと言われています。昔は「をととひ」のように書かれ、そこから「おととい」「おとつい」の両方の言い方が生まれたと考えられているんです。

関西では、その「おとつい」の形が今も話し言葉に残っています。標準語では「おととい」が広く使われるようになった、という流れですね。

ただ、言葉の移り変わりには諸説あります。ここでは「おとついも、おとといも、どちらも昔からある形」くらいに覚えておきましょう。

地域や世代による差

おとついは、年配の方を中心に使われる言い方です。関西でも若い世代では「おととい」と言う人が多く、家庭によって言い方が違います。

「おとつい」と「おととい」はどう使い分ける?

関西の人の中には、おとついとおとといの両方を使う人もいます。家族や友達とはおとつい、職場ではおととい、のように場面で使い分けることもあるんです。

おとつい
  • 関西で年配の方を中心に使う
  • くだけた会話でよく聞く
  • 古い言い方に近い形と言われる
おととい
  • 全国で広く使われる
  • 改まった場や書き言葉でも使える
  • 若い世代は関西でもこちらが多い

どちらも意味は同じなので、関西の人と話す時はどちらを使っても通じます。関西以外から来た人が「おととい」と言っても、まったく不自然ではありません。聞いた時に「一昨日のことやな」と分かれば十分ですよ。

関西弁の日にちの言い方一覧

覚えておきたい日にちの言い方
  • おとつい=一昨日(2日前)
  • さきおとつい=3日前
  • きょうび=今日日・近ごろ
  • あさって・しあさっては標準語と同じ形が多い

『ほかの日にちも、関西では言い方が違うの?』と気になりますよね。昨日・今日・明日は、関西でも標準語とほぼ同じ言い方をします。

違いが出やすいのは、おとついのように少し離れた日や、「近ごろ」を表す言い方です。よく聞く言い方を表にまとめておきますね。

日にち標準語関西でよく聞く言い方例文(標準語訳)
3日前さきおとといさきおとつい「さきおとついから休んでる」(=3日前から休んでいる)
2日前おとといおとつい「おとつい会うたで」(=一昨日会ったよ)
1日前昨日昨日「昨日の夜な」(=昨日の夜ね)
今日今日今日「今日休みやねん」(=今日は休みなんだ)
1日後明日明日「明日行くわ」(=明日行くよ)
2日後あさってあさって「あさってまでにやっとく」(=あさってまでにやっておく)
3日後しあさってしあさって「しあさってならあいてるで」(=しあさってなら空いているよ)
関西弁の日にちの言い方の早見図

「さきおとつい」は3日前

おとついの1日前、つまり3日前のことを「さきおとつい」と言うこともあります。標準語の「さきおととい」と同じ意味ですね。

  • 「さきおとついの話やけどな」(=3日前の話なんだけどね)
  • 「さきおとついから雨続きやな」(=3日前から雨続きだね)
  • 「さきおとついに出した手紙、もう着いたかな」(=3日前に出した手紙、もう着いたかな)

『そんなに前のことまで、別の言い方があるの?』と思うかもしれません。さきおとついは少し長くて言いにくいので、ちょっとした言葉遊びのように話題にされることもあるんです。

ふだんの会話では、「3日前」とそのまま言う人も多いです。さきおとついは、聞けば分かる言い方として知っておくと便利ですよ。

しあさっての言い方は地域で違うことも

明日の次が「あさって」、その次が「しあさって」というのは、関西でもふつうの言い方です。ただ、「しあさって」と「やのあさって」の順番は、地域によって違うと言われます。

『しあさってって、何日後のこと?』と迷った時は、日付で確かめるのが安心です。

例えば「15日のことやんな?」(=15日のことだよね?)と聞いてみましょう。

予定の話では、日付で言うと聞き違いがありませんよ。

おとついの使い方と例文

おとついがよく出てくる場面
  • 少し前の出来事を話す時
  • 言ったことを確かめる時
  • 体調や天気の話をする時
  • 「おとついの晩」と夜の話をする時

おとついは、ちょっと前の出来事を話す時によく使います。場面ごとに例文を見てみましょう。

出来事を話す時

  • 「おとつい、駅でばったり会うてん」(=一昨日、駅で偶然会ったんだ)
  • 「おとついの晩、テレビでやってたやつ見た?」(=一昨日の夜、テレビでやっていたものを見た?)
  • 「おとついの昼、どこでごはん食べたっけ?」(=一昨日の昼、どこでご飯を食べたっけ?)

「おとついの晩」は、関西でよく聞く組み合わせです。「晩」は「夜」のことで、関西では「晩ごはん」「今晩」のようによく使う言葉ですね。

言ったことを確かめる時

  • 「おとつい言うたやんか」(=一昨日言ったじゃない)
  • 「その話、おとついも聞いたで」(=その話、一昨日も聞いたよ)

「言うたやんか」は、「言ったじゃない」という関西弁らしい言い方です。「言うた」は「言った」の関西弁で、「買うた」「もろた」と同じ形の変化なんです。おとついと一緒に出てくると、ぐっと関西らしく聞こえますよ。

予定や約束の話で

  • 「おとついの約束、覚えてる?」(=一昨日の約束、覚えてる?)
  • 「おとついに頼んだやつ、もう届いたで」(=一昨日に頼んだもの、もう届いたよ)
  • 「おとついまでは元気やったのになあ」(=一昨日までは元気だったのにね)

「〜やつ」は、「〜したもの」という意味で関西の会話によく出てくる言い方です。物の名前をいちいち言わずにすむので、気軽な会話で重宝されているんですね。

体調や天気の話で

  • 「おとついからずっと頭痛いねん」(=一昨日からずっと頭が痛いんだ)
  • 「おとついは寒かったなあ」(=一昨日は寒かったね)
  • 「おとついの雨で、まだ道ぬれてるわ」(=一昨日の雨で、まだ道がぬれているよ)

会話の中ではこんな感じ

「この傘、誰の?」(=この傘、誰の?)

「おとつい来た時に、おばちゃんが忘れていかはったやつや」(=一昨日来た時に、おばさんが忘れていったものだよ)

「忘れていかはった」は、「忘れていかれた」という軽い敬意を込めた関西弁です。身近な人の話をする時にもよく使う言い方なんです。

自分の文も関西弁にしてみたい方は、関西弁変換ツールで試してみてください。

関西弁ドットコム

標準語を入れるだけ|関西弁変換ツール

いつもの文章を入れると、関西弁風の言い回しに変換します。例文づくりや、関西弁の雰囲気をつかむのにどうぞ。

無料関西弁変換ツールを使う

※変換は端末内で完結し、入力した文章は送信されません。

「きょうび」の意味は?今日日・近ごろのこと

きょうび=このごろ

「きょうび」は、「今日日(きょうび)」と書き、「近ごろ」「このごろ」「今どき」という意味の言葉です。関西で、年配の方を中心によく耳にします。

おとついと一緒によく話題になるのが、「きょうび」という言葉です。日にちの言い方に見えますが、意味は「近ごろ」なんです。

  • 「きょうびの子はしっかりしてるなあ」(=近ごろの子はしっかりしているね)
  • 「きょうび、そんな高いもん誰も買わへんで」(=今どき、そんな高い物は誰も買わないよ)
  • 「きょうびは便利になったなあ」(=このごろは便利になったね)
  • 「きょうび、手紙書く人も少ななったなあ」(=近ごろ、手紙を書く人も少なくなったね)

きょうびは、「今どきは〜」と、昔と比べて今の様子を話す時によく使います。少し年配の方らしい、味のある響きの言葉ですよ。

きょうびと「今日」の違い

『きょうびは「今日」のこと?』と迷う方も多いはずです。きょうびは、今日1日ではなく、「このごろ」という幅のある時期を指します。

言葉意味例文(標準語訳)
きょうび近ごろ・今どき「きょうびは物が高いな」(=近ごろは物が高いね)
今日今日1日「今日は物が高いな」(=今日は物が高いね)
今どき近ごろ「今どき珍しいな」(=今どき珍しいね)
このごろ最近「このごろ寒なったな」(=最近寒くなったね)

きょうびの会話例

「きょうびは、スマホ1つで何でもできるなあ」(=近ごろは、スマホ1つで何でもできるね)

「ほんまやな、きょうびは電話より文字のやりとりの方が多いわ」(=本当だね、このごろは電話より文字のやりとりの方が多いよ)

こんなふうに、昔と比べて世の中が変わったことを話す時に、きょうびはぴったりの言葉です。会話の中に出てくると、しみじみとした響きが加わりますよ。

きょうびを使う時の注意

きょうびは、「きょうびの若いもんは」のように、若い世代について話す時にも使われます。言い方によっては、少し説教っぽく聞こえることもあるんです。

若い人と話す時は、相手を下に見ているように聞こえないよう、明るい調子で使うのがよいでしょう。「きょうびは便利やなあ」のように、物や世の中について使うと角が立ちませんよ。

関西以外の人が「おとつい」を使う時の注意

よくある失敗

関西以外の人に「おとつい」と言うと、言い間違いだと思われることがあります。仕事の連絡や書類では、「一昨日」や日付で書いておくと安心です。

おとついは、関西以外の人にもだいたい意味は伝わります。「おととい」と音が近いので、話の流れで分かることが多いんです。

ただ、仕事の連絡や改まった場では、言い間違いと受け取られることもあります。日付が大事な場面では、「15日」のように日付をはっきり言うのが確実ですよ。

場面使いやすさ言い方の例
関西の家族や友達との会話使いやすい「おとついな」
関西以外の人との雑談だいたい通じる「おとつい、つまり一昨日」
仕事の連絡言い換えが無難「15日に」「一昨日」
書類やメール避けた方が無難日付で書く

関西の人に「おとつい」と言われて聞き取れなかった時は、「おとといのこと?」と聞き返して大丈夫です。意味は同じなので、「そうそう」とすぐに返ってくるはずですよ。

『関西の人と話す時に、自分も使ってみたい』という方は、雑談の中で「おとついな」と言ってみてください。関西の人には自然に受け止めてもらえますよ。

関西の言葉には、少し前のことや今後の予定を表すものがほかにもあります。「またする」の意味は関西弁の「また」の意味で紹介しています。

ほかの言葉は関西弁一覧、関西弁そのものについては関西弁とは?にまとめています。

よくある質問

関西弁の「おとつい」とはどういう意味ですか?

標準語の「おととい(一昨日)」と同じ意味で、今日から数えて2日前の日のことです。

「おとつい」は言い間違いですか?

言い間違いではありません。古い日本語に近い形が話し言葉に残ったものと言われていて、関西では年配の方を中心によく使われます。

「きょうび」とはどういう意味ですか?

「今日日」と書き、「近ごろ」「このごろ」「今どき」という意味です。今日1日のことではありません。

「さきおとつい」とは何日前のことですか?

3日前のことです。標準語の「さきおととい」と同じ意味になります。

「きょうび」は若い人も使いますか?

年配の方を中心に使われる言葉です。若い世代では「最近」「今どき」と言うことが多いですが、冗談まじりに「きょうびは」と言う人もいます。

しあさっては関西弁でも同じですか?

関西でも「しあさって」と言うのがふつうです。ただ、「しあさって」と「やのあさって」の順番は地域によって違うと言われるので、予定の話では日付で確かめると安心です。

まとめ

この記事の要点
  • 関西弁の「おとつい」は「一昨日(おととい)」と同じ意味
  • 言い間違いではなく、古い言い方に近い形が残ったものと言われる
  • 3日前は「さきおとつい」と言うこともある
  • 「きょうび」は「近ごろ・今どき」という意味
  • 仕事や書類では、日付で伝えると確実
関西弁ドットコム

関西弁ドットコム 編集部

関西弁の意味・一覧・イントネーション・地域差を、例文と標準語訳つきでやさしく整理している情報サイトです。 公式サイト

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次