当サイトの記事は編集部が関西弁の一般的な使われ方を調べて独自に執筆しています。意味や使い方は地域・世代によって違うことがあります。
関西の人に「それ、こすいわ」と言われて、『こすいって、ほめられたの?けなされたの?』と気になった方もいるのではないでしょうか。
結論から言うと、関西弁の「こすい」は「ずるい」「けち」という意味の言葉です。この記事を読めば、こすいの意味と使い方、似た言葉との違い、使う時の温度感まで分かります。
関西弁の「こすい」とは?意味は「ずるい・けち」
関西弁の「こすい」は、ずるい・けちという意味です。「こすいことすんなや」なら「ずるいことをするなよ」という意味になります。
こすいは、大阪など関西の広い地域で使われる言葉です。自分だけ得をしようとする様子や、出すべきものを出し渋る様子を、ひと言で表せるんです。
例えば、こんな言い方をします。
- 「こすいことすんなや」(=ずるいことをするなよ)
- 「一人だけ先に取るの、こすいで」(=一人だけ先に取るのはずるいよ)
- 「割り勘で端数ごまかすん、こすいなあ」(=割り勘で端数をごまかすのはけちだなあ)
『ずるいとけちって、意味が違うよね?』と思った方もいるはずです。実は、こすいはこの二つにまたがる言葉で、どちらの意味かは場面で決まります。
「ずるい」と「けち」がつながっている
こすいの中心にあるのは、「ちょっとでも自分が得をしようとする」感じです。ルールの隙をついて得をすれば「ずるい」、お金や物を出し渋って得をすれば「けち」になるんですね。
| 場面 | こすいの意味 | 例文 |
|---|---|---|
| 順番やルールをごまかす | ずるい | 「列に割り込むん、こすいわ」(=列に割り込むのはずるいよ) |
| お金を出し渋る | けち | 「おごってくれへんの、こすいな」(=おごってくれないの、けちだな) |
| 小さい得をねらう | ずるい・せこい | 「おまけだけもらうん、こすいで」(=おまけだけもらうのはずるいよ) |
| 手を抜いて楽をする | ずるい | 「自分だけ楽な役取って、こすいわ」(=自分だけ楽な役を取って、ずるいよ) |
こすいをふだん使うかどうかは、地域や世代、家庭によって違います。「ずるい」寄りで使う人、「けち」寄りで使う人など、受け取り方にも幅があるので、使い方の一つとして知っておきましょう。
「こすい」はもともと標準語の「狡い」と同じ系統
こすいは、漢字で書くと「狡い」です。標準語にも「狡い(こすい)」という言葉があり、関西ではそれが日常の会話でよく使われている、と考えるとつかみやすいですよ。
こすいは、関西だけで生まれた言葉というより、標準語の「狡い(こすい)」と同じ系統の言葉です。「狡い」は「ずるい」とも読むので、意味が近いのも納得ですよね。
ただ、関西以外では「こすい」と口にする場面はあまり多くありません。そのため、関西でよく聞く言葉として、関西弁だと感じられていることが多いんです。
「こすっからい」も同じ仲間
こすいを強めた言い方に「こすっからい」があります。こすいよりも、ずる賢さやけちな様子が目立つ時に使われる言い方ですね。
- 「こすっからいやり方やな」(=ずる賢いやり方だな)
- 「そんなこすっからいこと言わんと」(=そんなけちくさいことを言わないで)
『こすいより強いの?』と気になる方もいるはずです。こすっからいは少しきつく聞こえるので、冗談の場面でも相手を選んで使うのがよいでしょう。
こすいの使い方と例文
- 順番やルールをこっそりごまかした時
- お金や物を出し渋った時
- 自分だけ得をする選び方をした時
- 冗談で「ずるいなあ」とつっこむ時
こすいは、友達同士の軽いつっこみから、少し本気の注意まで幅広く使われます。ここでは場面ごとの例文を見ていきましょう。
「ずるい」の意味で使う例文
- 「じゃんけん後出しは、こすいで」(=じゃんけんの後出しはずるいよ)
- 「答え見ながらやるん、こすいやん」(=答えを見ながらやるのはずるいじゃない)
- 「自分だけ大きいの取ったやろ、こすいわ」(=自分だけ大きいのを取ったでしょう、ずるいよ)
「けち」の意味で使う例文
- 「一口くらいくれてもええやん、こすいなあ」(=一口くらいくれてもいいじゃない、けちだなあ)
- 「十円まで細かく請求するん、こすない?」(=十円まで細かく請求するの、けちじゃない?)
- 「お土産、一人一個だけって、こすいなあ」(=お土産が一人一個だけって、けちだなあ)
「こすない」は「こすくない」が縮まった形です。関西では「〜くない」を「〜ない」と短く言うことがよくありますよ。
買い物の場面で使う例文
こすいは、買い物やお店でのちょっとした駆け引きの場面でも聞かれます。お得を上手にねらうことを、半分感心しながら言うこともあるんです。
- 「試食だけして帰るん、こすいで」(=試食だけして帰るのはずるいよ)
- 「クーポン二枚使おうとしたん?こすいなあ」(=クーポンを二枚使おうとしたの?ずるいなあ)
- 「おまけ多めに入れてもろたん、こすいわ」(=おまけを多めに入れてもらったの、ずるいよ)
最後の例のように、相手がうまくやったことを「うらやましい」という気持ちで言う使い方もあります。言葉は同じでも、声のトーンで意味合いが変わる言葉なんですね。
遊びやゲームで使う例文
こすいは、子どもの遊びやゲームの場面でもよく出てきます。ルールの隙をついた動きに、すかさず「こすい」とつっこむ感じですね。
- 「鬼ごっこで隠れっぱなしは、こすいで」(=鬼ごっこで隠れたままなのはずるいよ)
- 「そのカード最後まで取っとくん、こすいわ」(=そのカードを最後まで取っておくのはずるいよ)
- 「ルール変えたん、今やろ。こすいやん」(=ルールを変えたのは今でしょう。ずるいじゃない)
遊びの中のこすいは、相手のうまい作戦をほめ半分で言うこともあります。『やられた』という気持ちがまじった、軽い言い方なんです。
子どもに声をかける時の例文
大人が子どもに「ずるいことはやめようね」と伝える時にも、こすいは使われます。叱るというより、やさしく気づかせる言い方が多いですよ。
- 「順番抜かしはこすいよ、並び」(=順番抜かしはずるいよ、並びなさい)
- 「お友達の分も残しとかな、こすいで」(=お友達の分も残しておかないと、ずるいよ)
冗談で使う例文
関西では、こすいを本気の非難ではなく、笑いながらのつっこみとして言うことも多いです。相手のちょっとした得を、軽くからかうような感覚なんです。
- 「え、一人だけポイント付けてるん?こすいわあ」(=え、一人だけポイントを付けてるの?ずるいなあ)
- 「先に休憩行くん、こすいで。うちも行く」(=先に休憩に行くのはずるいよ。わたしも行く)
会話の中ではこんな感じ
「最後の一個、もろてもええ?」(=最後の一個、もらってもいい?)
「え、さっきも食べてたやん。こすいなあ」(=え、さっきも食べてたじゃない。ずるいなあ)
こんなふうに、笑いまじりのやりとりの中で出てくることがよくあります。
もう一つ、言われた側の返し方も見ておきましょう。
「こすないって。ちゃんと半分こするやん」(=ずるくないって。ちゃんと半分にするじゃない)
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「こすい」と「ずるい」「けち」「せこい」の違い
- 関西でよく使われる
- ずるい・けちの両方を表せる
- 冗談のつっこみにも使う
- 全国で使われる標準語
- 主にルールや公平さの話
- お金の話にはあまり使わない
こすいと「ずるい」は、ルールをごまかす場面ではほぼ同じ意味です。違いが出るのはお金や物の話で、ずるいはあまり使いませんが、こすいなら「けち」の意味でも使えるんですね。
「せこい」も、こすいとよく似た言葉です。小さな得をねらう感じや、けちな感じを表す言葉で、関西でも関西以外でも広く使われています。
| 言葉 | 意味の中心 | 例文 |
|---|---|---|
| こすい | ずるい・けち | 「こすいことすんなや」(=ずるいことをするなよ) |
| こすっからい | ずる賢い・けちくさい | 「こすっからいやり方やな」(=ずる賢いやり方だな) |
| ずるい | 公平でない | 「後出しはずるい」 |
| けち | お金や物を出し渋る | 「けちだなあ」 |
| せこい | 小さな得をねらう | 「せこいことをする」 |

「ずるい」「けち」を関西弁で言うなら
『ずるいやけちって、関西弁でなんて言うの』と聞かれたら、どちらにも当てはまるのがこすいです。もちろん、関西でも「ずるい」「けち」はふつうに使われますよ。
- ずるい時は「こすいわ」「ずるいわ」(=ずるいよ)
- けちな時は「こすいなあ」「けちやなあ」(=けちだなあ)
- 地域によっては、ずるいを「ずっこい」と言うことも
関西には、こすいのように一言で気持ちを表せる言葉がたくさんあります。例えば、「とても」を表すめっちゃと組み合わせて「めっちゃこすいやん」と言うこともありますね。
関西以外の人が「こすい」を使う時の注意
こすいは「ずるい」「けち」と同じく、相手を責める意味を持つ言葉です。冗談のつもりでも、初対面の人や目上の人に言うと失礼に受け取られることがあるので気をつけましょう。
こすいは、関西の外では耳にする機会が少ない言葉です。関西以外の人に言うと、意味が伝わらないか、「こすい」と聞いてきつい言葉だと感じられることもあります。
関西の人同士でも、笑いながら言うか、真顔で言うかで受け取られ方はかなり変わります。冗談として使えるのは、お互いに気心が知れている時だけと考えておくと安心ですよ。
| 場面 | 使いやすさ | ひと工夫の例 |
|---|---|---|
| 親しい友達との冗談 | 使いやすい | 笑いながら「こすいなあ」 |
| 関西の人との会話 | 相手による | 軽いトーンで言う |
| 関西以外の人に | 伝わらないことがある | 「ずるいなあ」と言い換える |
| 目上の人や仕事の場面 | 避けた方が無難 | 使わない |
言われた時はどう受け止める?
関西の人から「こすいなあ」と言われても、多くの場合は軽いつっこみです。笑って返せば、それだけで会話がまるく収まりますよ。
| 言われた言葉 | 返し方の例 | 標準語訳 |
|---|---|---|
| 「こすいなあ」 | 「ばれた?」 | ばれた? |
| 「それ、こすいで」 | 「ほな、半分こしよか」 | じゃあ、半分にしようか |
| 「こすない?」 | 「こすないって、たまたまや」 | ずるくないって、たまたまだよ |
ただ、真顔で何度も言われる時は、相手が本当に不公平だと感じているのかもしれません。そんな時は冗談で流さず、「ごめん、気づかんかった」とひと言添えておきましょう。
使ってみるならこの一言から
関西の友達との会話で使ってみたい方は、相手の小さな得を笑ってつっこむ一言から試すのがおすすめです。軽いトーンなら、場がなごむきっかけになりますよ。
- 「それはこすいわ」(=それはずるいよ)
- 「え、こすない?」(=え、ずるくない?)
- 「こすいなあ、一口ちょうだい」(=けちだなあ、一口ちょうだい)
関西弁の全体像を知りたい方は関西弁とは?特徴と使われる地域を読んでみてください。ほかの言葉は関西弁一覧で紹介しています。
よくある質問
関西弁の「こすい」とはどういう意味ですか?
「ずるい」「けち」という意味です。「こすいことすんなや」なら「ずるいことをするなよ」という意味になります。
こすいはずるいとけち、どちらの意味ですか?
どちらの意味でも使われます。ルールをごまかす場面なら「ずるい」、お金や物を出し渋る場面なら「けち」の意味になります。
こすいは関西だけの言葉ですか?
標準語にも「狡い(こすい)」という言葉があり、同じ系統の言葉です。ただ、日常の会話でよく使うのは関西の方が多いため、関西弁だと感じられることが多い言葉です。
「こすっからい」とはどういう意味ですか?
こすいを強めた言い方で、「ずる賢い」「けちくさい」という意味です。こすいより少しきつく聞こえることがあります。
ずるいを関西弁で言うと何ですか?
代表的なのが「こすい」です。関西でも「ずるい」はふつうに使われ、地域によっては「ずっこい」と言うこともあります。
こすいは悪口になりますか?
相手を責める意味を持つ言葉なので、言い方や相手によっては悪口に聞こえます。親しい相手との冗談の場面だけで使うのが安心です。
まとめ
- 関西弁の「こすい」は「ずるい」「けち」という意味
- 漢字では「狡い」と書き、標準語の「狡い(こすい)」と同じ系統
- 強めた言い方に「こすっからい」がある
- 「ずるい」と違い、お金や物を出し渋る場面にも使える
- 相手を責める言葉なので、親しい相手との冗談の場面で使う





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