当サイトの記事は編集部が関西弁の一般的な使われ方を調べて独自に執筆しています。意味や使い方は地域・世代によって違うことがあります。
関西の人と話していると、「ほんで」「ほな行こか」と話がどんどん進んでいきますよね。『「ほんで」って関西弁でどういう意味?』と気になった方もいるはずです。
結論から言うと、関西弁の「ほんで」は標準語の「それで」にあたる、話を先へ進めるつなぎ言葉です。この記事を読めば、「ほな」「そしたら」「知らんけど」など会話をつなぐ関西弁の意味と使い方が、例文でひと通り分かります。
関西弁のつなぎ言葉一覧|意味と標準語訳
関西弁のつなぎ言葉は、「ほ」で始まる言葉(ほんで・ほな・ほんなら)と、「せ」で始まる言葉(せやから・せやな)を押さえると、ぐっと聞き取りやすくなります。
標準語の「それで」「それじゃ」「だから」は、関西弁では音が少し変わります。「そ」が「ほ」や「せ」になるものが多いんです。
まずは、よく耳にするつなぎ言葉を一覧にしました。大阪など関西の広い地域で聞かれる言い方です。
| 関西弁 | 標準語訳 | 例文(標準語訳) |
|---|---|---|
| ほんで | それで | 「ほんで、どうなったん?」(=それで、どうなったの?) |
| ほな | それでは・じゃあ | 「ほな、行こか」(=じゃあ、行こうか) |
| ほんなら | それなら・それじゃあ | 「ほんなら、わたしがやるわ」(=それなら、わたしがやるよ) |
| そしたら | そうしたら・それなら | 「そしたら、明日にしよか」(=それなら、明日にしようか) |
| せやから | だから | 「せやから言うたやん」(=だから言ったじゃない) |
| やから | だから | 「雨やから行かへん」(=雨だから行かない) |
| せやな | そうだね | 「せやな、それがええわ」(=そうだね、それがいいよ) |
| なんしか | とにかく | 「なんしか、急がなあかん」(=とにかく、急がないといけない) |
| 知らんけど | 知らないけど(たぶんね) | 「明日は晴れるで、知らんけど」(=明日は晴れるよ、たぶんね) |
『「ほ」と「せ」が多いんだな』と気づいた方は、もう半分覚えたようなものです。ここからは、それぞれの言葉を詳しく見ていきますね。

「ほんで」「ほな」「ほんなら」の意味と使い分け
「ほんで」は話の続きを聞く・話す時、「ほな」は区切りをつけて次へ移る時、「ほんなら」は相手の話を受けて決める時に使うことが多いです。
どれも「それで」「それじゃ」に近いので、最初は区別しにくいですよね。使う場面で分けると、すっきりします。
「ほんで」は「それで」
「ほんで」は、話の続きを促したり、自分の話を先へ進めたりする時の言葉です。「それで」がくだけて「ほんで」になったと考えると覚えやすいですよ。
- 「ほんで、どうしたん?」(=それで、どうしたの?)
- 「駅まで走ってん。ほんで、ぎりぎり間に合うてん」(=駅まで走ったの。それで、ぎりぎり間に合ったの)
- 「ほんでな、その店がめっちゃおいしかってん」(=それでね、その店がとてもおいしかったの)
聞き手が「ほんで?」と言うのは、『続きが聞きたい』というサインなんです。話している側からすると、うれしい合いの手でもあります。
「ほな」は「それでは・じゃあ」
「ほな」は、話を区切って次へ移る時によく使います。別れ際の「ほな、またな」は、関西の定番の挨拶ですね。
- 「ほな、そろそろ帰るわ」(=じゃあ、そろそろ帰るね)
- 「ほな、始めよか」(=それでは、始めようか)
- 「ほな、また明日」(=じゃあ、また明日)
「ほんなら」は「それなら」
「ほんなら」は、相手の話を受けて「それなら〜しよう」と決める時に出やすい言葉です。「ほな」より少しだけ丁寧に、ゆっくり聞こえることもあります。
- 「ほんなら、駅で待ち合わせしよか」(=それなら、駅で待ち合わせしようか)
- 「忙しいん?ほんなら、また今度でええよ」(=忙しいの?それなら、また今度でいいよ)
会話で見る「ほんで」「ほな」「ほんなら」
3つの言葉が1つの会話に入ると、こんな流れになります。関西の会話のテンポがよく出ているやりとりです。
「昨日な、駅前の新しいパン屋さん行ってん」(=昨日ね、駅前の新しいパン屋さんに行ったの)
「ほんで、どうやった?」(=それで、どうだった?)
「めっちゃおいしかったで、今度一緒に行こ」(=すごくおいしかったよ、今度一緒に行こう)
「ほんなら土曜日にしよか。ほな、またな」(=それなら土曜日にしようか、じゃあ、またね)
「ほんで」で続きを聞き、「ほんなら」で予定を決め、「ほな」で会話を締めていますよね。この順番で覚えると、使い分けが自然に身につきますよ。
「そしたら」「だから」「とにかく」は関西弁で何と言う?
「そしたら」は標準語でも使いますが、関西では「それなら・じゃあ」の意味で会話の切り替えによく使われます。「だから」は関西弁で「せやから」「やから」になります。
『そしたらって、標準語じゃないの?』と思った方もいますよね。実は、言葉自体は全国で使われるものです。
ただ関西では、相手の話を受けて「じゃあ」と切り替える意味で、頭にぽんと置くことがよくあります。
- 「そしたら、わたしはこっち持つわ」(=じゃあ、わたしはこっちを持つね)
- 「そしたら、また連絡するな」(=それなら、また連絡するね)
関西弁の「だから」は「せやから」「やから」
関西弁の「だから」は、「せやから」「やから」と言うことが多いです。年配の方を中心に「〜さかい」という言い方もあります。
| 関西弁 | 標準語訳 | ニュアンス |
|---|---|---|
| せやから | だから | 文の頭に置く。少し強めに言うことも |
| やから | だから | 文の途中・頭どちらでも |
| 〜さかい | 〜だから | 年配の方を中心に。少し古風 |
| 〜し | 〜だし | 若い世代でもよく使う |
「せやから言うたやん」(=だから言ったじゃない)は、つい言いたくなる定番のひと言です。ちょっと強めに聞こえますが、親しい間柄の軽い言い方なんですよ。
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「なんしか」「なんし」は「とにかく」
「なんしか」は「とにかく」「なんにせよ」という意味です。地域や人によっては「なんし」と短く言うこともあります。
「なんしか」は、関西以外の人にはなじみが薄い言葉かもしれません。話をまとめて「とにかく、こういうこと」と言いたい時に使います。
- 「なんしか、明日までに終わらせな」(=とにかく、明日までに終わらせないと)
- 「理由はいろいろあんねんけど、なんしか行かれへんねん」(=理由はいろいろあるけど、とにかく行けないの)
- 「なんしか、気いつけて帰りや」(=とにかく、気をつけて帰ってね)
「なんしか」「なんし」は、大阪など関西の広い地域で耳にしますが、使う人・使わない人の差があります。世代や家庭によっても違うので、「こう言う人もいる」くらいで覚えておきましょう。
「知らんけど」の意味は?無責任ではない理由
「知らんけど」は、言い切ったあとに付けて、「たぶんね、責任は持てへんけど」と話を軽くする言い方です。照れ隠しの気持ちもこもっています。
『言っておいて「知らんけど」って、無責任じゃない?』と思う方もいますよね。そう感じるのは自然です。
ただ、関西の会話での「知らんけど」は、本当に何も知らないという意味ではないんです。自信たっぷりに言いすぎた後に、ちょっと引いて場を和ませる役目があります。
- 「あの店、たぶん月曜休みやで。知らんけど」(=あの店、たぶん月曜は休みだよ、たぶんね)
- 「それ、絶品らしいわ。知らんけど」(=それ、すごくおいしいらしいよ、聞いた話だけど)
「知らんけど」が合う場面・合わない場面
「知らんけど」は、付ける場面を選ぶと便利なひと言になります。目安を表にしました。
| 場面 | 合うかどうか | 例 |
|---|---|---|
| うわさ話・聞いた話 | 合う | 「あそこ、来月閉まるらしいで、知らんけど」 |
| 軽い予想 | 合う | 「たぶん雨降るで、知らんけど」 |
| おすすめを言った後の照れ隠し | 合う | 「これ好きやと思うわ、知らんけど」 |
| 待ち合わせの時間・場所 | 合わない | 本当に不確かな話に聞こえる |
| 仕事の報告 | 合わない | 責任を持たない言い方に取られる |
大事な約束や仕事の話で「知らんけど」を付けると、本当に不確かな話だと受け取られます。雑談のうわさ話や、軽い予想に付けるのが安心です。
「ちゃう」「なんなん」「なんも」「それな」も会話をつなぐ
つなぎ言葉の仲間として、相手の話に返す「ちゃう」「なんなん」「それな」「なんもない」も覚えておくと、関西の会話についていきやすくなります。
会話の流れをつくるのは、接続の言葉だけではありません。相手の話に返すひと言も、関西らしさが出るところなんです。
| 関西弁 | 標準語訳 | 例文(標準語訳) |
|---|---|---|
| ちゃう | 違う | 「ちゃうちゃう、そっちやない」(=違う違う、そっちじゃない) |
| ちゃう? | 〜じゃない? | 「それ、ええんちゃう?」(=それ、いいんじゃない?) |
| なんなん | 何なの | 「なんなん、その顔」(=何なの、その顔) |
| なんも | 何も | 「なんもあらへんよ」(=何もないよ) |
| それな | それだよね・本当にそう | 「それな、ほんまそれ」(=それだよね、本当にそう) |
「ちゃう」は打ち消しにも確認にも使う
「ちゃう」は「違う」の関西弁ですが、文の最後に付くと「〜じゃない?」という確認の意味になります。同じ言葉でも、上がり調子か下がり調子かで意味が変わるんです。
- 「それ、わたしのちゃう」(=それ、わたしのじゃない)
- 「それ、わたしのちゃう?」(=それ、わたしのじゃない?)
- 「ちゃうねん、聞いて」(=違うの、聞いて)
「ちゃうねん」は、話を始める前のひと言として使われることもあります。何かを否定したいわけではなく、『ちょっと聞いてほしい』という合図なんですよ。
「なんなん」は、言い方しだいで驚きにも不満にもなります。やわらかく言えば「どうしたの?」くらいの軽い問いかけですよ。
「それな」は若い世代の言い方で、今は全国で使われています。関西でも「せやな」「それな」と相づちに使う人が多いです。
関西以外の人がつなぎ言葉を使う時の注意
「ほな」「そしたら」「せやな」は、関西以外の人が使っても比較的なじみやすい言葉です。「なんなん」「せやから言うたやん」は強く聞こえることがあるので、親しい相手だけにしておきましょう。
つなぎ言葉は短いので、まねしやすいのがいいところです。ただ、イントネーションが標準語のままだと、少し不自然に聞こえることもあります。
標準語のつなぎ言葉を関西弁にすると
ふだん標準語で使っているつなぎ言葉が、関西弁ではどうなるかを並べてみました。言いかえの目安にしてみてください。
| 標準語 | 関西弁の言い方 | 使う場面 |
|---|---|---|
| それで | ほんで | 話の続きを聞く・話す |
| じゃあ | ほな | 区切って次へ移る・別れ際 |
| それなら | ほんなら・そしたら | 相手の話を受けて決める |
| だから | せやから・やから | 理由を言う |
| そうだね | せやな | 相づち |
| とにかく | なんしか | 話をまとめる |
| 違うよ | ちゃうで | 打ち消す |
- 使いやすい:ほな、そしたら、せやな
- 慣れてきたら:ほんで、ほんなら、知らんけど
- 親しい相手だけ:なんなん、せやから言うたやん
自分の文に関西弁のつなぎ言葉を入れるとどうなるか、関西弁変換ツールで試してみるのもおすすめです。会話の流れごと知りたい方は、関西弁の日常会話や、ほかの言葉もまとめた関西弁一覧も参考にしてみてください。
よくある質問
関西弁の「ほんで」はどういう意味ですか?
標準語の「それで」にあたります。話の続きを促したり、自分の話を先へ進めたりする時に使います。
「ほな」と「ほんなら」の違いは何ですか?
どちらも「それじゃ・それなら」の意味です。「ほな」は区切って次へ移る時、「ほんなら」は相手の話を受けて決める時に使われやすいです。
「知らんけど」は失礼な言い方ですか?
多くは、言い切りすぎた話を軽くする照れ隠しで、失礼な意味はありません。ただ、仕事や大事な話では使わない方が安心です。
「なんしか」はどこの言葉ですか?
大阪など関西の広い地域で耳にする「とにかく」という意味の言葉です。使う人と使わない人の差があり、世代や地域でも違います。
関西弁の「なんなん」はどういう意味ですか?
標準語の「何なの」にあたります。やわらかく言えば軽い問いかけ、強く言えば不満の表し方になるので、言い方に気をつけましょう。
関西弁で「だから」は何と言いますか?
「せやから」「やから」が多いです。年配の方を中心に「〜さかい」と言うこともあります。
まとめ
- 「ほんで」は「それで」、「ほな」は「じゃあ」、「ほんなら」は「それなら」
- 関西弁の「だから」は「せやから」「やから」、古風な言い方は「〜さかい」
- 「なんしか」は「とにかく」の意味
- 「知らんけど」は言い切った話を軽くする照れ隠し
- 関西以外の人は「ほな」「そしたら」「せやな」から使うとなじみやすい





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